「葉月家。とある日常へ その４」

「お嬢様恋（れん）お嬢様」



背後に人の存在を感じていた、モデルの恋ちゃん。

それを感じた刹那（せつな）背後より声をかけられて、ビクりとしました。
ただ、とても幼少の頃より馴染みある、安心感のある声です。


恋ちゃん「その声サヤさんッ」

恋ちゃんは声を聞いて嬉しくなり振り向きました

しかしサヤさんの姿はありませんです

そこにはピンクの髪の女性がたっています
思わず恋ちゃんも驚いて目を丸くしています。


ピンクの髪の女性「ふふふなにを、鳩が豆鉄砲を食ったような、目をされて

ここにいるなんて私もビックリです、お嬢様🤭」


恋ちゃん「ええ〜〜〜ッサヤさんなのですか

そ、そのようなピンクの髪であったり、前に遣（つか）えていたときの（メイド風の）服ではないので一瞬、どなた様なのか解りませんでしたわ🧐

でも “同じ声” なのですぐ、分かりましたわ」

サヤさん「お嬢様も元気なようですね。私も安心しました🙂」


恋ちゃん「サヤさんはなぜこちらに🧐」

サヤさん「私は先日こちらに引っ越しをしてきたのです。そこのドアの部屋が引っ越してきた場所です」

恋ちゃん「そうなのですか
私はこちらのドアの部屋が、新しい家になんのです

そうしますとサヤさんとはお隣さんになるのですね」


サヤさん「お、お嬢様と隣の部屋なんて。畏（おそ）れ多いです🥺」


恋ちゃん「サヤさん

もう今は私の、葉月家の遣えではないので、お嬢様ではないのですよ
私は今現在、いち庶民の

“葉月恋（はづきれん）”

として生きているのです

ですから、“お嬢様”でなく名前の“恋”、で呼んでください。」


サヤさん「急に対応を変えてほしいと言われても、、、（葉月家に）お遣えさせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいなのです🥺」


恋ちゃん「私こそ感謝の気持ちでいっぱいです。最後のころサヤさんに迷惑かけましたし。
お渡したお給金も、ギリギリまで待ってもらっていたのですから」

サヤさん「お嬢様、、、」

恋ちゃん「（ｺﾎﾝ）では私から葉月家としての最後の指示です。

ここの住民のお隣さんとして、おつきあいください。

“サヤサヤ”」


サヤさん「さ、サヤサヤ」


恋ちゃん「フ、フフフフ🤭
親しみを込めて呼ばせてもらいました。」

サヤサヤ「では、少々不慣れではありますが、、、

“レンレン”」


恋ちゃん「🤣レンレンですかっ


では、レンレンです

隣に引っ越してきた者です。どうぞ宜しくおねがいします（ペコリ）

そうだ恋（レン）と呼び捨てでもいいわ。

サヤサヤは人生のセンパイなんですから🤭。」


サヤサヤ「ん〜。それって〜サラリと私が年上だって言っている〜🙂」

レンレン「そ、そのようなつもりで言ったのでは」


サヤサヤ＆レンレン「ふふふ、フフフ🤣」


住宅の通路は少し暗いですが、明るい２人の笑い声が廊下に響きました


恋ちゃんは思いました。明るくするのは周りの人たちがいるからなんだと、勇気づけられて実感し初めています



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