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2021年10月14日10:49

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『コレクティブ 国家の嘘』感想

〜2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。カメラは事件を不審に思い調査を始めたスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長を追い始めるが、彼は内部告発者からの情報提供により衝撃の事実に行き着く。その事件の背景には、莫大な利益を手にする製薬会社と、彼らと黒いつながりを持った病院経営者、そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。真実に近づくたび、増していく命の危険。それでも記者たちは真相を暴こうと進み続ける。一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職へと追いやられ、正義感あふれる保健省大臣が誕生する。彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…〜<公式HPより>

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原題は『Colectiv』
火災が起きたクラブの名前。ルーマニア語で「集合」という意味とか。

第93回アカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞の2部門にノミネート。
「国の嘘を暴け!」
素晴らしかったです。

クラブで発生した火災をめぐる(火災が起きた原因とか)ドキュメンタリーと思いきや、なんと、ルーマニア国内の医療体制の腐敗を暴いた作品!
ちなみに、実際の火災の映像も出てくるんですが、これ、マジ、怖かったです。。。

病院に運ばれて快復すべき患者たちが・・・次々と亡くなっていった。
何があったんだ?何が起こっているんだ?
大学病院麻酔医からの内部告発をきっかけに、次から次へと膿が出てくる。
消毒液の疑惑。会見途中に逃げる大臣→やがて辞任に追い込まれる。
(個人的に、記者会見に、たくさんの女性がいたことに注目してました)

この作品、ドキュメンタリーなんだけど、劇映画と言われてもおかしくないというか。
まず出てくる人物たちが、皆さん、やたら魅力的なの。もろ俳優さんみたいな雰囲気。
で、撮り方もそれっぽい。ドキュメンタリーを越えている。
なんていうか、しっかり演出されているというか。(もちろん悪い意味ではなく)
シーンの一つ一つが計算され尽くしていた感じ?
あぁあ〜、上手く表現できなくて、歯がゆいぃい。

※予告編
https://youtu.be/9zmmfOYGfDM

後任の保健相になったヴォイクレスクは、オーストリアで教育を受けた人物。
開かれた保健省を目指す。正義感があって、見るからに信頼できる善人。
だが、そんな彼すら、選挙の時期と重なって・・・己の無力を知ることに。
電話越しに父親は息子に言う「逃げろ。そんな国にいてもしょうがない」
結局は・・・何も変わらない・・・のか?

よくぞここまで撮った。追った。記録した。描いた。いやはや、凄すぎる。
間に合ったら観て下さい!かなりのおススメ作品。4.5☆
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