私のメッセージはいたってシンプルでした。
「たがいに愛しあいなさい」というものです。
自分の使命についても、もっとシンプルに考えていました。
愚かさや欲、思い上がり、他者を支配したい欲求などといった人間の性質からくる反発があれほど強いと思いませんでした。
私が死んで地上から姿を消すと、たちどころに内紛や嫉妬の渦が巻き起こりました。
最も進化した最愛の弟子は、実際には私の師でもあった妻のマグダラのマリアでした。
けれども不幸なことに、彼女は他の弟子たちの偏見で愚かな考えによって追放されてしまいました。
私が残した言葉をめぐる成り行きには落胆しています。
私の信者だと称する人々は、自分の力でそこに到達する代わりに、私を救済者と見なしているのです。
それは私が望んだことでも言ったことでもありません。
私の言葉は多くの言語に翻訳されていますが、そのほとんどは不正確です。
私が伝えようとしたメッセージの本質は、
「人はみずからの生命と知性と自由を高めることによって救われる」
というものでした。
私の真実がこれほどまでに歪曲されてしまったのは哀しく残念なことですが、理解はできます。
私が「救われる」というとき、それは
「低次元の生命から救われ、無知の闇から救われ、魂の牢獄から救われる」
という意味なのです。
教義を信じ、私が再来して生命の濫用、無知の闇、魂の牢獄から救い出してくれるだろうと待ち望んでいる人々は、深い失望を味わうことでしょう。
私の名を騙(かた)り、愛ではなく、憎しみを煽る者たちが、どうしてキリスト者(クリスチャン)であり得るでしょう。
あなた自身は、世界の博愛的な力、邪悪な力のどちらでありたいでしょうか。
あなたがいまの人生を博愛的な意図から生きたいなら、私はあなたを心から歓迎します。
みずからをキリスト者と名乗るかどうかは関係ありません。
もし、あなたが人生を邪悪な意図から生き、世界に憎しみを広げようとしているなら、キリスト者を名乗ってはいけません。
私はキリストの名において、それを要請します。
by トム・ケニオン&ジュディ・シオン
アルクトゥルス人より地球人へ (株)ナチュラルスピリット
より抜粋
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