mixiユーザー(id:6061081)

2021年09月08日21:01

384 view

映画「オールド」

一昨日の18:30、MOVIX堺で鑑賞。
M・ナイト・シャマラン監督の新作。

「オールド」Old(2021年)
主演 ガエル・ガルシア・ベルナル ビッキー・クリーブス 
監督 M・ナイト・シャマラン 

リゾートホテルへ来たのは、カッパ夫妻と11歳の長女と6歳の長男の4人家族。
ホテルからの勧めで穴場なプライベートビーチを案内される。
大きな岩壁に囲まれたプライベートビーチに3組の家族と、既にいた有名ラッパー。
ビーチで泳いでると女性の全裸死体が流れてきて、警察に通報しようとビーチから外に出ようとしても謎の力で気を失い出ようにも出られない。
すると、カッパ夫妻の子供が突如大きく成長していた。
ここは、急激に年を取る不思議なビーチだった。


M・ナイト・シャマラン監督、「ミスター・ガラス」から2年ぶりの新作。
今までも何本かシャマラン作品をレビューしてきたように、シャマラン作品は毎作楽しみである。
その辺は過去作のレビューをご覧になれば、監督について語ってます。
今回、劇場で本編上映前に、突如シャマラン監督からのメッセージ映像が!
この人、いつも思うんだけど何処か胡散臭い雰囲気がする。別に悪い意味ではないですよ。
今回も、出たがりのシャマランは、プライベートビーチへ送迎する運転手役で出演してる。
この時点で、「この運転手は絶対何か隠してる!」
と思うほど、役者シャマランの雰囲気はいつも胡散臭さが漂う。
冒頭はリゾートホテルだが、舞台の大半はプライベートビーチ。
私もプライべートビーチ探して泳ぎに行く方なんで、舞台のビーチが本当に一度行って見たいと思わせる。
しかし、話が進むにつれそう思わなくなるけど…

3組の家族(内2組は子連れ)と、何故かそこにいる有名ラッパーの男(怪しそうに見えて実はそうでない)が、巨大な岩壁に囲まれてるし、一人が泳いで行こうとしたら溺れ死ぬし、どんどん年を取り老いていく。
確か30分で1年経過する。
岩壁の頂上に怪しい人影が?
これは?

【注意】ここからネタバレあり(オチにも触れてます】































最初は、このビーチは何なのか?が謎解きというか、その実態がオチだと思ってた。
ただ、遠いところから見張ってる謎の人物が、時々出て来るのでこれがヒントか?
ビーチの正体は?で観客の目をそらし、実はそこ以外の所がオチだった。

最初の方に書いたんですが、ビーチに送迎するホテルの運転手。
それを演じてるのが胡散臭さが漂うシャマラン監督だから、これが大きなヒントだと思ってた。
勘の鋭い人はそこで分かるかもしれない。

見所は、急激に成長して老いて行く登場キャラ達。
3人の子供の方は、似た顔の役者を各3人で演じ分けている。
大人は老けメイクで見せるなど、細かい表現をしてるのは面白い。

でも、ツッコミ所はある。
一番のツッコミどころと言えば、
中心となるカッパファミリーの6歳の長男が、もう一組の家族の6歳の長女と、
体が15歳になったと途端にS〇Xをして、子供を作ってしまうシーン。
おいおい、なんで中身が6歳の男女が、子作りを知ってるんだよ(笑)
体が15歳で中身が6歳の女の子が、お腹を大きくして登場した時は…

正直爆笑したw

シャマラン監督の面白いのは、大真面目なシーンなのに、どこか笑ってしまう奇妙な所。
これは過去作でもよくある。
今回なんて、これがやりたかったのか?と思うほど。

最後はカッパファミリーの2人の子供が中年になってしまい、あるヒントに脱出に成功する。
要は、このビーチの謎解きでは無かった。
何故に、この家族らが選ばれたのか?
冒頭でも伏線はある。
各家族に重い病気を患ってる人が必ずいる点。
そして胡散臭いシャマラン送迎運転手と、遠くから見てる謎の人物は同じだった。

オチを申しますと、
リゾートホテルは仮の姿で、裏は新薬の研究機関だった。
成長が早くするビーチを実験場にした新薬の治験だった。
結局はこのビーチがタイムトラベル的なものがあるとか、宇宙に繋がってるとかはどうでもいいんです。
何のために連れてこられたかがオチである。
このオチには、正直、冒頭のシャマラン運転手が伏線だと思ってたので、ちょっとは当たっていた。
こういうオチも嫌いではない。
でも、もっと凄いのを期待してたから、良くも悪くも…
そこがシャマランなんだな(笑)

過去作でも変なオチはあったよ。
実は宇宙人そのものだった「サイン」や、
その村から外に出ると現代だった「ヴィレッジ」なんて、
当初はコントみたいなオチで逆に笑ってしまった方。
でも嫌いではない。
「サイン」なんて大好きだし。

その前の日記で書いた「自宅で観た映画」でレビューした「グッドナイト・マミー」でも語ったんですが、
シャマランの作品はそのオチに持って行くまで面白く見せるのが大きな要因。
しかしオチが「シックスセンス」そのものだった「グッドナイト・マミー」が駄目だったのは、
そのオチに持って行くまでの展開が退屈でつまらなかった事と、
冒頭でいきなりオチが分かってしまう点。
これが大きな差だ。

キャストはこれといった大物スターは出てない。
年齢が変化するから、先入観を無くす意味でのキャスティングかもしれない。
それでも、キャストの顔ぶれには、
ヴィッキー・クリープス、「ファントムスレッド」での怖い役が印象強かった女優。
トーマサイン・マッケンジー、「ジョジョ・ラビット」でのユダヤ人少女。今回は15歳の役だが彼女の実年齢は21歳!
アビー・リー、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でイモータンジョーの5人妻の1人ダグ役でご存じの彼女だ!
は、個人的に目に付いた。


今回の「オールド」はシャマランらしいシャマラン作品だった。
また次も、謎解きのオチで見せるスリラー映画を期待してる。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年09月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930