駐輪場で隣にいた珍車

仕事中に自転車を止めていたら、バイクも可の駐輪場で隣にこんな面白い珍客がいました。
遠目で見ると出前とか営業マンが乗っているような屋根付き三輪バイクのように見えるのですが、それだと座席と後ろの荷台が分かれているところ、これは前から後まで一体になっているのですよね。しかも後ろは狭いながら2人掛けの座席になっています。
調べたところ「AP TRIKES125」というトライクだと分かりました。インドのオートリキシャとかタイのトゥクトゥクと同じ類の三輪車で、中国のものらしいですね。しかも税込で41万円とこの手の乗り物にしては安いらしいです。
そして名前の通り125ccだけどナンバーは原付ピンクナンバーではなく白ナンバーになっているので、原付二種ではなく軽二輪登録ということになるようです。但し、運転免許は普通免許になるので二輪免許は不要です。
気になったので販売会社のホームページを見たらQ&Aが色々書いてあったのですが、「高速道路は可能ですか？」の回答に物凄く恐ろしいことが書いてあり、「法的には可能です」と書きつつ最後は「危険なので絶対に止めて下さい」と書いてありましたね。
エンジンはピンクナンバーの原付と同じだし、しかもこれのほうが車重はありそうですから、当然スペック的に高速は無理と思われ、スピードメーターも90km/hまでしか刻まれていないようです。

また、クラッチレスだけどギアチェンジは必要らしいですが、車のようなシフトレバーが付いているけどギアの構造はバイクのようなロータリー式であるなど操作方法も独特だし、燃料供給方式も今ではほとんど見かけなくなった旧式のキャブレター方式だそうで、メンテナンスなどにも気を使いそうですね。
あと、今のところはこういうものを買うのはマニアとか物好きくらいかもしれませんが、電動キックボードみたいに変に流行ってしまったりすると、使い勝手をよく知らない人が乗ってしまって事故を起こしたりで社会問題化する恐れもあると思います。
また、これのエンジンをチラッと見たら「ZONGSHEN」と書いてあり、どうやらこれは中国のバイクエンジンメーカーだそうですが、一体何者？と思って検索していたらKawasakiならぬ「Kewesaki」というロゴが入ったバイクを発見。しかもカワサキ・ニンジャの完全なパクリである「Kewesaki Ninja」というとんでもない代物まで存在するそうで、ちょっと引きました。
見た感じは面白い乗り物ではあるけど、メカニズムや操作性だったり、川崎重工のニセモノバイクと同じエンジンを搭載していることなどを考えると、正直買うのを躊躇いますね。