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2021年08月26日16:12

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【教育】『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』

 
『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』


2021年9月12日(日) 23:59まで無料視聴 
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/奇跡の教室%20受け継ぐ者たちへ%E3%80%80【字幕版】/60e29b85-c7cb-4f43-81db-0b5c2b61b58f

アマプラならいつでも観られます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N4WCQZM



劇場ではなくGYAO!で観たせいか、ちょっと感動は薄目。

フランスの高校1年って大人っぽいなぁ!とビックリ。自己主張もやたら強い。ただし、やること・言うことは学級崩壊の小学生並み。
落ちこぼれクラスはさまざまな人種・民族(校長曰く「29の異なる民族集団の共存」)・宗教で構成され、非常にギクシャクしていた。多感な年齢、恵まれない境遇、学校や社会に対する不満や劣等感、自由に対する強烈なこだわり。他の教師では全く授業ができない、この難しいクラスをまとめ、意見を引き出すゲゲン先生の手腕、粘り強さ、熱意に感服した。

これは実話だと言う。落第寸前だが映画を学びたい黒人生徒・マリック役を演じたアハメッド・ドゥラメが、本作の企画をマリー=カスティーユ・マンション・シャール監督に持ち込み、映画化が実現した。


ゲゲン先生は子供たち一人一人を尊重し、信頼していた。
進級すらあやうい彼らに全国歴史コンクール(毎年5万人が参加)への参加を持ちかけ、「ナチス強制収容所の子供と若者たち」というテーマを示す。

「僕らには無理」「嫌だ、やりたくない」と尻込みする彼らに向かって
「文句ばかり言うのは笑われるのが怖いから。自分に自信がなくて落ちこぼれを装っている。あなたたちを信じているのは私だけ? みんなならこのテーマを語れるはず」と熱弁を振るうゲゲン先生。

PTAの会議(クラス代表の生徒も参加する)でも「コンクールどころではない」「問題児だらけ」と言われるが、ゲゲン先生は生徒をとりなす。そんなゲゲン先生に生徒たちはついてくる。

「授業」ではないから点数はつけない、自分たちの力で「歴史を理解する」過程をサポートする、と生徒たちに語るゲゲン先生と司書のイヴェット。無知な彼らに問いを次々と投げかけ、考えを深めさせていく。学びとは対話だ。余談だが、日本の教育には対話が非常に少ない。

「互いに資料を持ち寄り、知識を共有し、理解を深める。そして、テーマについて自分なりの考えを持つこと。コンクールは意見を主張する場。歴史とどう向き合うかを見出すことが大切なの」生徒たちに指針を与えるゲゲン先生。

最初は意見交換もままならなかった無知な彼らが、グループ学習を始め、資料にあたり、互いに連携して調べ学習に熱中していく。(基礎的な読み書き能力がなければ難しいことだが)彼らは着実に成長していった。

ジェノサイド記念館(ベルゲン・ベルゼン収容所)を訪問し、歴史の悲惨さに目覚めた生徒たち。プロバガンダのポスターなどを見て深い考察ができるようになる。いつしかクラスはまとまってきた。
フランスにおけるユダヤ人差別と社会的背景について学び、真剣になった生徒たちに、ゲゲン先生は、強制収容所の生存者レオン・ズィゲルという老人を引き合わせた。彼の口から語られた凄絶な体験を聞き、生徒たちは無言で涙を流した。地道な調べ学習の下地があってこそ、子供達の心に響いたのだ。

「みんなをとても誇りに思う。あなたたちは立派よ。コンクールの結果がどうであれ、ちゃんとやり遂げたわ。最後まで。全員で」と、発表資料をまとめ上げた生徒たちを労うゲゲン先生。これこそが教育だ。

果たして、彼らの研究は全国歴史コンクールの最優秀作品に選ばれ、ブリュッセルで表彰された。歓喜に湧く子供達と保護者たち。ゲゲン先生は女子生徒たちから贈られた美しいブローチを胸につけ、幸せそうに笑っていた。

普段は寛容だが、生徒が発したユダヤ人や黒人を差別する言動は絶対に許さないゲゲン先生。人種や宗教をネタにからかうのは人種差別、と毅然と言い放つ先生を生徒たちは信頼した。一人の大人として、子供たちとの関わり方を考えさせられた。


http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=4001134

公式サイトの解説 https://kisekinokyoshitsu.jp/introduction.html



【関連作品】観たのにレビューが見つからないため、こちらにメモします。

フランスに来た国籍の違う子供たちのクラスを追う!映画『バベルの学校』(2014)


24人の生徒、20の国籍、24のストーリー。
フランス中を感動に包んだドキュメンタリー。

アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、20の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。

『パパの木』などで注目を浴びたジュリー・ベルトゥチェリ監督が、フランスにやって来たばかりの子どもたち24人が集う適応クラスにカメラを向けたドキュメンタリー。
11歳から15歳の国籍が異なる生徒たちが、同じクラスでフランス語を教わりながら成長していく姿を映し出す。国境や宗教の壁を乗り越え、前進する10代の子どもたちのパワーや、教師生活の最後に彼らを導くブリジット・セルヴォニ先生の姿勢に心打たれる。

https://unitedpeople.jp/babel/

 
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