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2021年08月24日22:21

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映画「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」

昨日の18:30の回、ユナイテッドシネマ岸和田で鑑賞。
DCのヴィランが集結して活躍するスーサイド・スクワッドの2作目。

「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」The Suicide Squad(2021年)
主演 マーゴット・ロビー イドリス・エルバ シルベスター・スタローン 
監督 ジェームズ・ガン 

減刑を引き換えに、ハーレイ・クインやブラッドスポートを始め悪党たちによるチームが、
独裁国家で秘かに行われている「スターフィッシュ計画」を潰すために駆り出されるが、
島国である国家に潜入する時点で、多数の仲間が死亡し、残った者が任務を遂行しようとする。


もう5年前になりますが「スーサイド・スクワッド」の待望の続編。
一般的には前作は不評で続編が作られないかも?とさえ思ったがまた来たのは嬉しい。
ちなみに前作は結構好きです。その時のレビューも面白いと評してます。
前作が不評だったのも、後に見返しても思ったのだが、
DCのヴィランが、ヒーロー側のジャスティスリーグに対抗するかのようにチームを組んで大暴れと期待したが、あまり悪党らしさを感じなかったか。
ヒーローでなく悪役を主役で物語を作ると、どうしても感じてしまう、

「悪い奴では無くて、実は良い奴じゃないのか?」

と思ってしまう点。
前作もそうだけど、敵も悪で悪をぶつける構図は面白いし好きなんだけど。
去年観た「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」もそう感じてしまった。
前に感想でいっその事、ヒーローを悪が倒す内容でやったら?
とさえ思ったが、それは倫理的に難しいのか?1度くらいは観てみたいけど。

今回注目なのは監督が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガンだ。
実は当初、スーパーマンを倒す展開をも考えたようだ(それはやって欲しかった気も)
元々ガン監督は、「悪魔の毒々モンスター」などB級トンデモグロ映画を作る映画会社トロマの出身。昔、毒々モンスターとか何本か観た事あるが、とにかくお下品でグロ満載のホラーコメディのB級映画専門(いや、C級以下かもしれない)
そういえば、ガン監督の過去作で「 スーパー!」というヒーロー映画なんてまさにそのノリだった。ヒーローなんだがやる事は行き過ぎたバイオレンスで逆にひいてしまうトンデモ映画だった。
今回の「ザ・スーサイド・スクワッド」はまさにそのノリ。
お金をかけて作ったトロマ映画みたいな感じだった。

【注意】ここからネタバレあり





































とにかく全編、人が残酷に死にまくる。
冒頭、スーサイド・スクワッドの面々が島へ潜入する時点で、多くのキャラが無駄死に…
ハーレイ・クインやブラッドスポートが次々と敵を殺しまくるが、その描写がとにかくグロい。
私はこういうの好きだからか、ここまで来たらある種のグロの爽快感さえ感じてしまった(笑)
そこが前作とは大きく違う。
強制された任務とはいえ、結局その独裁国家どころか世界を救う悪党たち。
それじゃ、結局良い奴では?問題が起きるが、グロ描写にガン監督のブラックユーモアが光るせいか、意外とそれが相乗効果で薄められた気もする。

前作で特に指摘されたのは、中心となるデッドショット演じたウィル・スミスの、
「悪役なんだけど実は凄く良い人感」
が大きすぎたのもある。
「実は娘の為にやっていたんだよ」と言う家族愛感が、ウィル・スミスから滲み出過ぎてるのが大きな問題だったかも(この人はどうしても悪役は無理)
今回はそれに近いキャラでブラッドスポートが出て来る。
冒頭で刑務所で娘と面会するシーンで「またか…」と思ったが、
汚い言葉連発で罵り合う2人にちょっと安心した(笑)
演じてるのが、あのイドリス・エルバ。
この人は悪役もよくやってるから良い人イメージはそんなに強くない。
だから、良かったかもしれない。

また本作で一際光るのがハーレイ・クイン演じるマーゴット・ロビー。
前作のスースク(略して)が面白かった要因は思えば彼女のはじけた怪演ぶりだった。
去年観たハーレイ・クインが単独主役の映画は面白いけどノリ切れなかった。
しかし、今回はハーレイがはじけまくって思い切りノレた。
あの一度敵に捕まるが、敵の1人を足で絞殺してから始まる、大殺戮シーンは最高だった。
思うんだけど、ハーレイはスースクの中だからこそ、チーム的に一際光るキャラかもしれない。だから去年の作品よりこっちのハーレイが断然好き。

それとスタローンが声をやってるキングシャークは、あのスタローン独特の喋りがハマっていて面白いし、
ネズミを操るラットキャッチャー2や、母親に恨みを持つポルカドットマンなど、
個性的なキャラが集まったのが良かった要因かもしれない。

クライマックスは巨大な宇宙怪獣スターロと戦う!
ヒトデのような気持ち悪いけど色彩がキレイなビジュアルがインパクトある。
ガン監督は「スリザー」もそうだけど軟体動物モチーフのモンスターが本当に好きだね(笑)
このラストバトルもまたエグイ。
ラットキャッチャー2が操るネズミの大群がスターロの体を覆うが、スターロが建物に体を摺り寄せるから、ネズミたちの大量の血が…
こういうグロ描写をノリノリでやるのがガン監督らしい。

振り返って思うんだけど、このノリが前作には確かに無かった。
人によったら「グロい」で済ませられそうだが、
こういう悪党どもを活躍させるには、逆にこう描いた方が良いような見本にも感じた。

結局、もっと悪党だったのはスースクに指令を出すアマンダ・ウォラー。
ウォラー演じるヴィオラ・デイヴィスが強かで嫌なオバサン感を上手く演じてるのがイイ
。前作からの続投で出てるのが嬉しい。
また、現場の指揮官フラッグ大佐役のジョエル・キナマンも続投している。

前作での評価なら、普通リブートで行きそうだが、続編として作っているのが結果的には良かったかもしれない。
今回のスーサイド・スクワッド。
ジェームズ・ガン監督独特のピリッと効いたスパイスどころか、
大辛口なカレーのような刺激的過ぎる出来上がりと例えよう!
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