mixiユーザー(id:7170387)

2021年08月21日07:26

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共有体験を深める

悲しみはおさまったと思っても、また突然吹き出す事があるかもしれません。心の中の痕跡が消えることはなく、時に刺激される事を知っているからこそ、心に傷を負った人は、他人の痛みに心を傾けて接することが出来ると思うのです。

傷ついた人たちは、家庭や地域で、新しい人間関係を結び始めています。悲しみは優しさではないでしょうか。悲しみの処方箋を求める軌跡が、人生なのだろうかと、ふと思う事があるのです。

大切な人を亡くした人たちは、共有体験を持つ人の中で、自分を拓くことによって、自らの居場所を確認しているのだと思います。他人から与えられることを期待しているだけでは、答えはいつまで経っても得られるものではありません。

様々な人の存在がある事を知り、自分の感情に自信を持てるようになることで、自分や周囲の人たちに対する関わり方が変化するのだと思います。共有体験を持つ重みは、他と比較しようもないでしょう。それは人の心の中は推し量ることが出来ないからです。

だが、理屈ではなく、辛くて苦しい時、自分と同じ体験をしている人たちの顔を思い浮かべ、あの人もこの人も、この辛い時を耐えていると思えるだけでも慰めになります。自分の言動が、「自分だけのものではない」感じられることも救いになります。このような実感を確認し、居場所そのものについての思考を深めていければと思います。


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