三冊の「文庫本」 今日の「宗旦槿ムクゲ」
昨夜 やっと
「山月庵茶会記」を読み終えた
この本を知ったきっかけは たまたま ネットで<茶道ブログ>を
見ていたら そこで紹介されていた本の題名だった
本の入手方法は・・・
この住宅区にあった大きな書店は昨年二月に撤退し 今のコロナ禍
では那覇の本屋に出かけるのもままならないので 物のついでにと
息子に依頼して アマゾンで購入し送って貰ったもの
しかも 思い切って三冊も
*「山月庵茶会記」 葉室麟
*「孤篷のひと」 葉室麟
*「千利休 101の謎」 川口素生
そもそも 私はこれまで 時代小説など買って読んだことが無く
いつも新聞広告の大きな見出しを眺めて楽しんでいただけの人
困った
困った
字が読めないのでメガネの上に 更に
<拡大メガネ>
読めない漢字が多いが気にせず
<スルー&スルー>
人物の相関図がスグニ頭に入って来ず
<ウムウムの連発>
まっ そんなこんなの読破?ではありましたが 武士を捨て茶人と
なった靭負ユキエが 16年前に亡くなった妻の真相を探るべく 郷里
の藩に帰り 茶室を舞台に真相を暴いていくミステリー小説
結末は
大方 <幸いなる>幕切れに・・・
文中には 表千家流の宗旦の話が出て来たり 茶花を生ける心構え
や茶掛けの趣向の描かれ 只々 なるほど〜!と感銘するばかり
茶道の同門を志す者にとっては
願っても無い
座右の時代小説かと
ところで
文庫本の表紙には「宗旦槿ムクゲ」の花の絵がある
夏の山月庵で 主人公の亡くなった妻と多少の縁があった僧が お
もむろに 唐金鶴首に一本の「宗旦槿」を活ける場面が出て来る
その花が
茶室の床に やや斜めに向かっているのは・・・
<手向けの枝>と言って 供養の時 仏や仏画に対して花を向ける
生け方だと書いてあり 初めて知った日本人の供養の心得
やはり 本は
読む為にあるんですネ
私の庭でも 今
「宗旦槿ムクゲ」が咲いています
七月下旬から姿を見せた 今年二度目の<底紅ソコベニ>の蕾 たち
今こうして 毎日一、二輪と秋めいた空に花開くのを眺めては
つくづく
「山月庵茶会記」との出会いに
感謝です
宗旦槿:別名「底紅」
ログインしてコメントを確認・投稿する