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2021年08月16日08:02

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抵抗IVとDAC DAチップの電流出力と電圧出力

【ES9038PROのお話し】
SOULNOTEでは、DACチップにES9038PROを採用しています。ながらですが、このチップを採用している理由について書きます。
フォト

その理由は、抵抗IVが可能な唯一の現代スペックDACだからです。
それ以外の理由はありません。

最近流行りのディスクリート構成DACでさえ、ES9038PROに匹敵するような強力な電流出力は望めませんし、私自身もディスクリートであの高出力&高精度の電流出力回路を作るのはたぶん無理です。レーザートリミングのなせる技でしょう。
電流出力について言えば、今でも超弩級DACですし、今後もこれ以上のモノが出てくるとも思えません。なぜなら、今以上に強力な出力電流を歓迎するのはおそらくSOULNOTEだけだからです。

ES9038PROは、デジタルPLL、デジタルフィルター、デジタルボリューム等、非常に多機能な8チャンネルDACです。そのうち、SOULNOTEとしてはほとんど最後のスイッチング電流出力回路しか使いません。機能的には9割がたの機能は停止させてるのです。そこまでして使うだけの価値が、ES9038PROの出力回路にはあるのです。

さて、ES9038PROをモノラルモードで使い、「8回路を並列に駆動」したのが、今から4年前に作ったD-1です。非常に強力な電源を要求するES9038PROをモノラル使いした世界初のDACでした。

その1年後にER9038PROを方チャンネルあたり2個使い、電流出力をさらに強化したD-2を作り、またまた世界を驚かせました。未だにES9038PROを4発積んだ「16回路を並列に駆動するDAC」は存在しません。なぜなら、そんな強力な出力電流を電圧に変換するには、抵抗IV以外は現実的では無いからです。この構成は今考えれる究極であり、S-3やD-3にも同じ構成が引き継がれています。

では、何故そこまで抵抗IVにこだわるのか?長くなるので、次回に回します。

ソウルノート FB 2021/8/11より引用
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