『新しさについて』
世の中は新しいものでいっぱいです。
いつの間にかやって来て、
いつの間にか終わっている、
流行というものがあります。
流行を先取りすれば、
大儲けができるかもしれないと、
人間は、新しいものを作りたがります。
新しいお店ができれば、
どんなものかと、行きたくなるものです。
その様に、人間は新しいものが好きですし、
新しいものを作りたがります。
しかし、新しいものが多すぎて、
ついて行けないと思うのは、
私だけでしょうか。
テレビの画面には、様々な美男美女や、
面白い芸人が映し出されますが、
誰が何という名前なのか、記憶できません。
覚える気がないだけかもしれませんが、
どの芸能人を見ても、
すぐに名前が分かるという人は、
凄いなと、私は思います。
世の中には新しいものが溢れていますが、
新しく作られたものも、
それがいつまでも親しまれるとは限らず、
むしろ覚え始めた頃に、違う何かと、
入れ替わる事の方が多いようです。
人間の作る新しさとは、
そのようなものです。
一度は新しくても、
どこかで古くなります。
しかし、それとは違う種類の新しさとして、
私たちは、毎日、
新しい朝を体験します。
毎日、新しい目覚めが与えられ、
新しい日付の、新しい一日が、
生きている限り、確実に用意されます。
人間が、新しい何かを創り出さなくても、
この新しい一日は、
必ずやって来るのです。
人間の作りだす新しさは、
その新しさに目を留めてほしいと、
必死に主張しているようでもあり、
時にはそれが、
とても痛々しくもあります。
しかし、主張することもなく、
確実にやって来る新しい朝は、
世の中の流行が良く分からなくても、
今を生きる私に、潤いを与えてくれます。
この世界を創られた方に心を向けるなら、
新しい一日を、毎日生きられることは、
とても感動的な事です。
いつも読んでくださり、
ありがとうございます。
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