mixiユーザー(id:64374048)

2021年07月27日05:47

61 view

夏は、山!2

八ヶ岳には国内の苔の半分近くである500種の苔があるそうです。
標高2000m前後の森には、苔が緑の絨毯のように生えていて、とても神秘的です。

亀甲池から続く登山道は、そんな苔の森を歩く道です。最初は登り、峠を越えた向こうは岩がゴロゴロしている、太古の森のようです。恐竜でも出てきそうな、まるでワンダーランドに迷い込んだみたいなところです。

そんな、深い森の木立の向こうに、やがてエメラルドグリーンに輝く湖水が見えてきます。

到着したのは「双子池」。「雌池」と「雄池」のふたつがあり、まずは最初の写真「雌池」。湖畔は砂地の場所もあり、岩は浸食が進み丸みを帯びています。これが女性的な雰囲気ということでその名がつきました。池の色はバスクリンを入れたみたいなエメラルドグリーン。とても印象的な色です。

次の写真はそれとは対照的な「雄池」。岩は荒々しくゴツゴツした男性的な雰囲気ということですね。

この池はもともと一つだったのが、噴火で流れ込んだ火山の溶岩で分かれました。雌池に流れ込んだ溶岩は、この南にある双子山からのもので、とても古い時代のため浸食が進み丸みを帯びたり砂地になったりしています。雄池に流れ込んでいるのは、北にある大岳や北横岳からの溶岩で、こちらは新しい時代のため浸食が進んでおらずゴツゴツしています。
雄池もエメラルドグリーンですが、雌池とは色合いが少し違い、バスクリンのような人工的な感じではありません。

実はこの雄池の水、このまま飲めるんです。雌池の水は加熱しないと飲めません。雄池の手前には看板が立っていて、「カメラ以外の持ち込みは禁止」と書いてあります。特にいけないのは湖畔での飲食。水が汚れるのを徹底的に防いでいるわけですね。
この風光明媚な場所で昼食を摂りたい方は、ぜひ雌池のほとりでお願いしますね。

ふたつの池の間には「双子池ヒュッテ」があります。そして雌池のまわりの森の中にはテント場が整備されています。この日もたくさんの人が滞在していたようで、わたしが到着したころにも遅い出発の人が結構いました。ここはまさに北八ヶ岳トレッキングの拠点なんです。

ということでふたつの池を堪能した後は、最後の登り、双子山への切り返しです。
といっても標高差は200mほどです。
でも脚はかなり疲れが来ていますからね。やはりちょっとしんどかった。

それでもなんとかかんとか到着しました、標高2223mの「双子山」です。
山と言ってもするどいピークがあるわけではなく、丘みたいな感じ。標高的には森林限界ではありませんが、山頂一帯は岩がゴロゴロしているとても開放的な場所です。あちら見えるおにいさんは、ここで食事を始めました。そういえばもうすぐお昼ですね。日差しは強いですが、暑くなくとても快適です。
そしてわたしの視線の先に見えるのが、先ほど登って来た「蓼科山」です。こうして見ると、結構遠いですね。いやぁ、歩いた歩いた!今頃あちらの山頂は、人出がすごいことになっているはずです。

ではもう一息、ここを下れば出発地の大河原峠です。最後、もうひと踏ん張り!早くコーラ飲みたい!
3 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する