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2021年07月17日17:17

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【美術】「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」展

皆様、お今晩は。東京国立博物館本館第五室にて9月12日迄開催されている特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」を観て参りました。その感想です。


仏教伝来以前の古い日本では、神は山、滝、岩や樹木等に宿ると信じられ、本殿などの建築や、神の像はつくらず、自然のままの依り代を拝んでいました。その形が現在まで続いているのが三輪山を御神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)です。その後、国家的に仏教を興隆した奈良時代には神仏関係の接近が見られ、神に密接にかかわる寺がつくられました。大神神社にも大神寺(鎌倉時代以降は大御輪寺)が造られ、仏像が安置されました。幕末、新政府により神仏分離令が発せられると、廃仏毀釈の危機にさらされますが、大御輪寺の仏像は、同寺の住職や周辺の人々の手によって、近傍の寺院に移され、今日に至ります。
本展では、かつて大神寺にあった国宝 十一面観音菩薩立像(聖林寺蔵)、国宝 地蔵菩薩立像(法隆寺蔵)などの仏像と、仏教伝来以前の日本の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品などを展示します。国宝 十一面観音菩薩立像が奈良県から出るのは初めてのことです。その比類ない美しさをこの機会にぜひご覧ください。


ぶっちゃけた話で恐縮ですが、現在、東京国立博物館の「常設展」を観るのに1000円掛かります。それを考えると、本展のチケットを買って有り難い十一面観音を拝んでから本館と東洋館を観ると言うのが、コストパフォーマンス的に一番良い観方だと思えます。国宝の『聖林寺十一面観音』が鎮座ましていて、残りの見物と言えば法隆寺の国宝『地蔵菩薩立像』と奈良・正暦寺にある『日光・月光菩薩像』を観て御仕舞と言う展覧会なのです。そりゃぁ国宝の十一面観音菩薩立像が360度グルリと観れるのは嬉しいですが、これだけの為に1500円払うのでしたら、オマケとしてこの展覧会を付けて残りの時間を本館並びに東洋館でお過ごしになられることを強くお薦め致します。



https://tsumugu.yomiuri.co.jp/shorinji2020/
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