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2021年07月07日15:03

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【映画】『Fukushima 50』

2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫(佐藤浩市さま)をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎(渡辺謙御大)らは奔走するが……。

大変遅まきながらアマゾン・プライムビデオにて無料配信が始まったので観ました。現実に起きてしまったことに「もしも」を付けるのは不適当な事は百も承知の上ですが、あの大震災で津波が無ければメルトダウンは起きなかったのであると改めて知った次第です。そして、総理大臣が現地に行かなければもう少しスムーズに解決したかも知れないと言う事や、アメリカからの要請を日本側で断っていたと言う事は存じておりましたが、現場の人たちは未曾有の大災害の中で文字通り手探りで最善の手を尽くしていたのであると改めて感謝と尊敬の念を持っております。

この映画で良いところは、福島第一原発の「功」の部分もキチンと描写している事でありまして、原発の雇用の御蔭で冬場でも出稼ぎに行かなくて済んだことや、未来のエネルギーとして期待を持ったところも描いていて、不覚にも涙が出てしまいました。

涙が止まらなかったところは、バスで避難民を誘導する警備の方の台詞でして「判りませんが避難が必要です」と、交通誘導棒を振りながら叫んでいるシーンと現場に居る紅一点の総務班の浅野真理(安田成美姐さん)が「誰かがやらなくては為らないのよ」と言いながら水が出ないトイレ掃除をするシーンでありまして、20年近く汎用システムのコンピュータールームに居た経験から現場作業員の心情も解らない事は無いのですが、それよりも現在の境遇からはこの二人の心境はほんとうに解ると言う事でありました。

この映画、皮肉にもコロナ禍の中公開されてしまい不遇の憂き目に遭いましたが、今回こうして観る事が出来て良かったのであります。



https://www.fukushima50.jp/
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