名優よみがえる

今日はイオンシネマ川口で「カムバック・トゥ・ハリウッド！！」を観てきました。

監督：ジョージ・ギャロ

配役（役名）：ロバートメデ・ニーロ（マックス・バーバー）、トミー・リー・ジョーンズ（デューク・モンタナ）、モーガン・フリーマン（レジー）他。

主人公はＢ級映画を制作しているミラクル映画社の主催者でプロデューサーのマックス。
彼は甥っ子のウォルターと組んで映画製作をしていましたが、宗教団体から新作映画を神への冒涜と反対デモを起こされます。
更にマックスは製作費として３５万ドルをギャングのレジーから借りていて、その返済を迫られていました。
次の新作映画の主役に決まっていたフランク・ピアースがロケ現場のビルから転落して死んでしまいます。

そして身内が遺した西部劇「西部の老銃士」の脚本を映画化する事にし、その主人公を往年の俳優デュークに頼む事にしますが、デュークはプライベートに悩んでいて自殺を考えていました。
レジーに借金の返済を迫られて首を絞められそうになったマックスは、その場を逃れようと映画を撮るフリをして主役に危険なスタントをやらせて事故死に見せかけて保険金を取る詐欺をやると言い、レジーはこの話に乗ります。

マックスは監督候補者の面接を行い、デュークの熱烈なファンの女性メーガンにメガホンを取らせることにします。
撮影が始まり、マックスは小細工をしてデュークを落馬させて死なせようと謀りますが失敗した上に自分が怪我を負ってしまいます。
その翌日、今度は吊り橋のシーンで縄が切れてデュークを転落死させようとしますが、デュークは間一髪のところで自力で脱出してみせます。
更にその翌日、今度は赤いものを観ると興奮して暴走する雄牛を用意しますが、デュークに被せていた赤い帽子をデュークが子役に与えてしまい失敗した上に赤いトラックが入って来てマックスが牛に跳ね飛ばされてしまいます。

最後の機会はキャンピングカーのガス栓を開けて爆発事故死を狙いますが、これも爆発に巻き込まれたのはマックスでした。
ウォルターに再びレジーに借金をしていた事がバレたマックスでしたが、しびれを切らしたレジーは自らデュークを殺そうと撮影現場にやってきます。
マックスとデュークはレジー追われますが、ウォルターが撮影したフィルムを広告看板に上映すると元々デュークのファンだったレジーは映像に感激してデュークを殺すのを諦めて帰ります。
デュークはマックスとウォルターに身の上話を始めますが、マックスに檄を飛ばされてデュークは立ち直り、翌日の撮影に臨み映画はクランクアップします。

初日上映の日に制作者一同は目貸し込んで劇場にやってきますが、人前に出るのが苦手なデュークは西部劇の主人公さながらに馬で劇場を後にして去ってゆくのでした。

ベテランの名優たちが、うだつの上がらない映画製作者、落ちぶれた往年のスター、ギャングのボスに扮してのコメディー作品です。
苦し紛れに詐欺で儲けようとするも存外に良い映画が撮れてしまったというオチでした。
エンドロールでは数々のＢ級作品のタイトルやワンカットが流れる中、修道女が殺し屋という作品は実際に制作されたら観てみたいと思う怪作でした。

公式サイトＵＲＬ
https://comeback-hollywood.com