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2021年06月05日17:52

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旅客機が初めて音速を超えた日(6月5日)

今日(6月5日)は旅客機が初めて音速を超えた日だ。
もちろんその前に音速を超える航空機(戦闘機)はあったけど、旅客機(民間機)として音速を初めて超えたのは52年前の今日だった。1969年6月5日(木)、当時のソビエト連邦のツポレフTu-144が初めて旅客機として音速を突破したのだ。この後、1970年5月25日(月)にマッハ2超を記録した。
音速で飛行する旅客機として広く知られているのはコンコルドだ。フランスとイギリスの共同開発で、こちらは1969年3月2日(日)に初飛行後、同年10月1日(水)に音速を突破、1970年11月4日(水)にマッハ2を超えたと記録にあるからソ連の一歩ずつ後ろを追いかけたことになる。しかし、開発には膨大な時間と費用が掛かるから両国がほぼ同時に進行したといえる。
でも、当時言われたのは、ソビエトがコンコルドの情報を盗み出して先にコピーを作っちゃったということだ。ソビエトは作るだけで、開発は全部フランスとイギリスがやってくれたんだから結果だけを盗んでコピーすればよかったというわけだ。というわけで当時は「コンコルドスキー」って揶揄されていた。
そのコンコルドは大西洋路線を飛んでいたけど、第一回東京サミットの時に羽田に飛来した。コンコルドは三角翼だからフラップといった高揚力装置がついていない。だからタコのように機体を立てて風を受けながら離着陸した。機体を立てるから機首が空を向いて前が見えない。だから機首を折り曲げて前方が見えるようなギミックが取り入れられた。コンコルドが超音速飛行すると機首が下がって飛ぶらしい、これでは乗客が違和感を感じるから機体を水平に保つために燃料をポンプで後ろに送ってバランスをとったという。そのためにも機体のしっぽが長い。でもしっぽが長いと機体を立てて離着陸するときにお尻を擦っちゃう(一般の旅客機でもお尻が斜めに切ってあるのはこのため)そこで脚(ランディングギア)を長くしてお尻が擦らないようにしているというわけだ。
第一回東京サミットの時はフランスの大統領がこれに乗って羽田に降りたので、後でこっそり見に行ってきた。自転車で機側まで行ったら(このときはいろんなシップに触れて面白かった)コンコルドは結構小さくて、DC9とかB737くらいだ。機体は細くて、タイヤも小さくて路線バスくらいしかなかったように思う。提供座席数で100席ぐらいだったんじゃないだろうか。
少ない乗客で、大量の燃料を使って真っ黒な煙を吐きながら飛んでいく(当時のDC8やB707も真っ黒な煙を吐きながら飛んでいた)コンコルドは採算性や効率という点で退役させられる憂き目にあったんだろうと思う。
でも、最近はアメリカの新興メーカーのブーム・テクノロジー(Boom Technology)が超音速機の開発に乗り出していてユナイテッド航空が35機をオプション発注したらしい。これで、米国西海岸と日本の間が約半分の6時間程度に短縮できるようだ。東海岸と欧州なら3時間程度じゃないだろうか。このシップは日本航空も導入を計画しているらしい。
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