YAMAHAから超久しぶりに昨年出たレコードプレーヤーGT5000。
この付属のストレート軽量カーボンアームと通常のS字、ダブルナイフエッジのSAECのWE-4700でカートリッジを同じくしてどう音が違うかという興味深い試聴会でした。
他の機器はプリメインアンプはLUX限定のL-595A LIMITED
フォノアンプはフェーズメーションの500番を2台。
ここに近時流行のアナログプレーヤーからのXLRケーブルによるバランス出力で接続
結果は明らかな違いでWE-4700の圧勝?でした(笑)。
このWE-4700トーンアームは各所で何度も聴いてきましたが、こうして他社製と比較試聴することで、グレードが明らかになりますねえ。
今回はGT-5000用にトーンアームベースSAB-5000を新たに開発。
そうしてガレージメーカーの改造のようなメーカーに了解なく内部に手を入れてジャンク品にならないように、事前にYAMAHAの許可を受けているそうです。
内部配線材もサエクのPCトリプルCに全交換。
SMEの3012のシングルナイフエッジでの、大きな溝などからの物理力でアームがエッジから浮き上がるのを防止するために1970年代にSAECが採用したダブルナイフエッジ。
上下にナイフエッジが儲けられて、下からやじろべいのように支えるSMEと異なり、上からもエッジで押さえ込まれています。
工員の高齢化で製造が終了してしまったJELCOのトーンアーム比較試聴でも、より支点が明確でアームが上下にぶれにくいダイナミック型のロングアームがベストな音質であったことが今回再確認出来ました。
軽量なYAMAHAのトーンアームより、支点がしっかりしたSAECは細かな音がよく拾えて、音場が広く、声や楽器の音の実体感がよりしっかりします。
リアル感が増します。
もっとも司会者が言われていたとおり、YAMAHAの一体型は全体で60万円。
SAECのトーンアームだけで定価119万円であることも値引いて聴かなかればなりませんが(笑)。
GT-5000はこうしてまだまだ伸びしろは大きいからSAECでもチャレンジ。
そうしてYAMAHAがこれを許可したことも納得です(笑)。
機会があればこの両者の比較試聴で、トーンアームにグレード差がはっきりあって、その重要さがよく理解できます。
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