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2021年05月23日21:25

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「癒し」について

『「癒し」について』

癒し、という言葉は、
良く使われているようで、
実は広辞苑には載っていないそうです。

「癒し系」という言葉が、
最近掲載されるようになったそうですが、
「癒す」という動詞はあっても、
「癒し」という表現は、無かったのです。

癒すという事は行為のひとつで、
傷を癒す、風邪を癒す、等のように、
癒す対象が必ずあったのです。

しかし、現代では、病気ではない人も、
癒しが欲しい、とか、癒し効果を得る、
等という言い方をするようになり、
「癒し」というもの、そのものが、
求められるようになりました。

自分の持つ傷や病気ではない何かが、
回復し、解消されることを、
現代人は求めています。

忙しさに伴う疲れとか、
人間関係の中で体験するストレスなどが、
それに相当するのかもしれません。

しかし、ひと昔前の日本人は、
癒しが欲しい、とは言いませんでした。

何故現代人は、癒しを求めるのでしょうか。

例えば、生活が個人主義的になり、
人との関係の中で癒される、という機会が、
減ってしまった結果なのかもしれません。

家族や地域の関わりの中で、
煩わしさを感じながらも、
自覚しない中で、人々は癒されていました。

笑い合う相手や、励まし合える相手が、
いつもどこかに、お気軽に、
日常の中に存在していたのです。

しかし、私たちの生きる現代は、
人との関係が希薄になった分、
そこで受け取る良いものも得られなくなり、
その結果、心の中に、
何か欠乏感が発生し始めた、
という事が言えるのだと思うのです。

それが、癒しを求める心理の、
背景にあるのかもしれません。

癒しグッズや、癒しセラピーなど、
癒しというものが、
商品として売られている時代です。

しかし、本当の癒しは、
人との関係の中にあるのです。

家族や地域が崩壊していても、
神様を中心に、人とのつながりが作られ、
そこで、互いに励まし合い、
癒し合うことが出来たら、素敵なことです。

教会は、それを実現する場所だと信じます。

いつも聞いて下さり、
ありがとうございます。
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