自宅から直線で3km超のあたりは縄文から奈良時代まで多数の集落が続いたばかりでなく、身分の高く、教養が高い人物が住み着いていたそうです。
なぜわかるかというとこういう奈良時代の木製人型が出土されているからです。
奈良時代にこの人型に書かれた文字を書けたのはごくごく一部の貴族などの教養高い人だけだったそう。
奈良時代の木製グッズが出土というのは普通はありえないそうです。
なぜなら言うまでもなく、木はすぐに腐って、土になってしまうから。
どうして出土されたかというと、この人型は、ここに疫病を乗り移らせて、千曲川に流したからだそうです。
つまりこれが川底に沈んで、空気に触れずに済んだから。
ただ半世紀以上経過した木材。
人間でいえば骨粗しょう症同様に、木の有機成分の少なからずが抜け落ちてボロボロ。
それを1年から3年かけて、千曲市の長野県歴史館でスカスカ繊維部分に3ヶ月ごとに高分子化合物溶液の漬け液を入れ替え。
高分子化合物を少しづつ木繊維に入れて置き換えることによって、このように往時の姿で展示できるようになる途方もない作業の結果だそうです(笑)。
では奈良時代にコロナのような疫病を背負って、千曲川に流された人型の悲しい顔をご覧ください。
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