「52ヘルツのくじらたちが面白かったことに異存はない。
雑にみえるところもあるけれど、きちんと描けてるし。
ラストだってよかった。
でもね。
なんかひとりひとりの役割がきちんとしてる学芸会みたいな気分になるのはなぜだろう?
傷はあるけれど逡巡がない。
傷はあるけれどノワールではない。
みたいな。
おもしろかったけれど、読後感がそんな感じ。
「推し燃ゆ」はおもしろかった。
推しはただ、単純に炎上したり、引退したりするのに。
それに依存しないと生きていけなかった主人公の叫びがしつこいくらいリアルだった。
そして、自分が批評家になっちゃいけないと思う。
人の小説に満足できない自分なら、やっぱり自分で書けよと思う。
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