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2021年05月06日19:34

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【軍事】軍歌

歌や音楽が人間の心理に非常に大きな影響を与える事は間違いない。命のやり取りとなる戦場でも、当然ながら音楽の効能が利用されている。
戦いの連続である人類史において、初めて『軍楽隊』を組織し、計画的に運用したのはトルコ軍だと言われている。
トルコ軍と、敵対する国の軍隊とが両陣営に分かれて睨み合いをしていると、トルコ軍陣地で何人かの兵士達が前に出て来るが、しかしなぜか武器を持っていない。その手には、殺し合いの場には似ても似つかない楽器があるだけだ。
敵軍が不思議に思っていると、突然音楽が鳴り響く。なんと戦場で演奏を始めたのだ。敵兵は呆気に取られ、失笑すら漏れる。だが、彼等はすぐに戦慄した。勇壮な音楽で血を沸き立たせたトルコ兵達が、目を血走らせて立ち上がり、雄叫びと共に突進して来たのだ。
音楽の持つ魔力で一気に士気を鼓舞する、トルコ軍のあまりの急変ぶりは瞬く間に敵にも知れ渡り、恐れられると同時に、軍隊に音楽隊を組み込む『軍楽隊』が世界中に広まった。

我が日本は現在『軍』が無いから、当然ながら軍歌は馴染みが薄い。軍歌が作られたのは明治や大正辺りだろうから、古さも否めない。
音楽は得意じゃない俺なので軍歌も殆ど知らないが、それでも、気になる軍歌が無いでもない。今回はマイミクさんの日記に触発され、軍歌について知ってる事を記しておく。

まず、俺が一番好きなのがコレ。
てか、これしか知らないのだけれど。
『歩兵の本領』太平洋の奇跡
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm21030800
圧倒的劣勢となった大戦末期の日本。南の島でゲリラ戦を展開してアメリカ軍を手こずらせ、『FOX』と呼ばれた男がいた。その部隊が最後、敵に投降する時のシーン。
胸を張って両腕を振り、こうべを高く上げ、しっかりした足取りで堂々と行進する姿に、敗残兵の惨めさなど微塵も無い。全力を出し切った清々しさが、そこにはただあるだけである。


昔よく再放送してたバルジ大作戦
『パンツァー・リート』バルジ大作戦
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm11199931
充てがわれた部隊が新兵ばかりと指揮官が失望するが、そんな中で新兵の1人が突然歌い出す(コイツがまた良い声なんだわ)。
技術も経験も無い彼等だが、勇気と愛国心は誰にも負けてない。
そんな彼等の歌声に応える様に、鬼軍曹も指揮官も一緒に歌い出す。
最後一緒に戦う仲間がコイツらで良かった、と、その表情から伝わって来るようだ。
英語とドイツ語がちゃんぽんだが、そういう細かいツッコミはこの際大目に見よう。



変化球だけど、宇宙戦艦ヤマト2199 銀河航路
https://m.youtube.com/watch?v=yKJMYtkgc4Q
圧倒的なガミラス艦隊に対し、単艦で今まさに突撃せんとする駆逐艦雪風。艦内の悲壮な空気を吹き飛ばす様に1人の乗員が歌い出すと、全員の合唱となる。
この歌を歌いながら苦しい訓練を乗り越えた事、同期と酒を呑んだり、時にはケンカをしたり、様々な思い出が走馬灯の様に駆け巡ってる事だろう。
なんて事柄を想像させる素晴らしい演出。そんな部下達の覚悟を黙って受け止め、
『進路そのままだ』
それしか言わない沖田提督の漢っぷりにも目頭が熱くなる。



『ガミラス国歌』宇宙戦艦ヤマト2199
https://m.youtube.com/watch?v=nnNHUsGK7H8
これは編集バージョンだが、オリジナルは二等市民と蔑まされた民族で構成された部隊に対し、指揮官達が不満を表すと、それを払拭する様にガミラスの国歌を歌い出して忠誠心を示さんとする。
バルジ大作戦のオマージュだろう。
それにしてもこの歌のカッコ良い事ったらない。腹の底から何かを突き上げられるかの如き力強さ。いやが上にも不退転の決意が湧き出して来る。オリンピックで金メダルを獲ってこの歌が流れたら、時が止まる様だろうな。字余りな所も味に思えて来るのが不思議だ。
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