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2021年04月22日22:52

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自宅で観た映画(若き勇者たち、ウォリアーズ、タイトロープ)

今回の3本レビューは、
昔に劇場で鑑賞した2本とテレビの洋画劇場で観た1本。
3本とも好きな作品です。

4/20(火)
「若き勇者たち」Red Dawn(1984年)
主演 パトリック・スウェイジ C・トーマス・ハウエル チャーリー・シーン 
監督 ジョン・ミリアス 
前にここでレビューした「トゥモロー 僕たちの国が侵略されたら…」のレビューで、
このオーストラリア版若き勇者たちが、甘ちゃん過ぎて本家である本作が観たくなった…
と書いたので、このオリジナルをスカパーの録画で鑑賞。
84年公開当時、梅田花月の地下にあった梅田グランドで鑑賞した。
あの当時は、登場人物たちと同じ10代だったんで何か共感する物もあった。
久々の再見でしたが、本作を観るといかにオーストラリア版が「なんちゃってレジスタンスごっこ」に思えてしまう。それと最近あったリメイク版がいかに駄目だったかと痛感した(敵を中国から北朝鮮にCGで変更したあのリメイク)
映画の冒頭から、主人公たちの高校の前に敵国のパラシュート部隊が現れて、いきなり学校の先生を射殺するところから始まる。
何とか山へ逃げる事が出来た主人公らはレジスタンスとして敵軍と戦う。
本編は「これが本当の戦争だ」と言わんばかりに、無残に人が死んでいく。
主人公らの目の前で親が殺され、仲間も死んでいく。
それでも生き抜くために戦う姿を、アクションシーン満載で描いていて実に面白かった。
改めて観ると、かなりハードな内容だった。
最初はスカッとさせるほど、主人公たちは敵軍を奇襲攻撃で倒すシーンは爽快。
しかし、後半につれて現実はそうではないと、惨い展開に。
また、敵側がよく描かれてるのもオーストラリア版やリメイクとは大きな違いで、そこがまた良い。
ジョン・ミリアス監督の硬派で殺るか殺られるかの緊迫感ある演出は素晴らしい。
キャストの顔ぶれも、この頃は旬だった若手俳優が出てるのがまた良い。
特にリーダー役のパトリック・スウェイジの頼れる兄貴はハマり役で良かった。
そういえば「アウトサイダー」でもそんなキャラだった。それで共演したC・トーマス・ハウエルもまた顔を合わせてる。
チャーリー・シーンやリー・トンプソンも出てる。

4/21(水)
「ウォリアーズ」The Warriors(1979年)
主演 マイケル・ベック ジェームズ・レマー 
監督 ウォルター・ヒル 
初めて観たのは水野晴郎解説の水曜ロードショーで、初見で凄く印象に残ったアクション映画である。
たまに思い出したように何回も観てしまう作品で、今回も久々に観たくなった。
夜のブロンクスの公園に、ニューヨーク中のギャングたちが集会を開く事になる。
そこで取り仕切る大物ギャングのボスのサイラスが演説中に、何者かの銃弾で射殺されてしまう。
「殺ったのはウォリアーズだ!」と濡れ衣を着せられたウォリアーズ、コニーアイランドまで数々のギャング集団と戦いながら逃避行する姿を描く話。
話は至ってシンプルで夜から朝までの1晩の出来事を描いている。
主に地下鉄や路上や公園などニューヨークロケの雰囲気も良いし、音楽も最高に良い!
また面白いのは登場する個性豊かな各ギャングのグループ。
中でも面白いのは奇抜なメイクに野球のユニフォームでバットが武器のグループや、全員スキンヘッドのグループもいれば、女だけのグループもいる。
そんな数々の刺客たちと戦うウォリアーズ。これはワクワクする!
監督が男臭いハードなアクションをやらすと上手いウォルター・ヒル。
「48時間」や「ストリート・オブ・ファイヤー」など傑作が多いが、この「ウォリアーズ」は特別に好きかもしれない。
主演のウォリアーズをまとめる男にマイケル・ベックが演じる。
常にクールで強い二枚目なんで凄くカッコいい! この方は他に「バトルトラック」や「メガフォース」など良かったんだがすぐ見かけなくなったのが残念。
また、その彼に反抗的な奴をジェームズ・レマーが演じていて、同監督の「48時間」の悪役などでよく見かける役者だった(この本作では実に若い)
そして、ウォリアーズに濡れ衣を着せた真犯人を演じるデヴィッド・パトリック・ケリーの悪党ぶりも最高。
こういう卑怯者で小物感のある悪役をやらすと実に上手い(笑)
この人は一般的には「コマンド―」でシュワに「あとで殺すのは嘘だ」と崖から落とされる悪役が知られてる方かも。
また、思い出したように観たくなる傑作である。

4/22(木)
「タイトロープ」 Tightrope(1984年)
主演 クリント・イーストウッド 
監督 リチャード・タッグル 
この作品は84年公開当時に劇場で鑑賞してます。どこの劇場だったか?覚えてないですが。
かなり久々に再見した。
イーストウッド主演による刑事物。
ダーティハリーシリーズ以外でも、前にレビューした「ガントレット」など、刑事物は数本ある。
その中でも本作は一際異彩を放つ傑作である。
イーストウッドが演じるのは嫁さんと別居状態で、2人の娘と暮らしてる父子家庭の刑事。
風俗関係の女性が次々とレイプ殺人される事件を刑事が追う。
捜査で風俗店に入るが、いつしかその性の誘惑の虜のなりそうになってしまう。
そんな内容で、アクションというより心理サスペンスと言った方がいい。
連続レイプ殺人犯を追い詰めるはずだった刑事が、皮肉にも逆に犯人にストーカーされて追い詰められる様は実に見応えある。
その犯人はラストまで素顔を見せない。出ても仮面を被ってるかピエロのメイクをしてる姿で、印象的な足元のスニーカーで表現する演出が実に上手い。
際どいのは捜査する内に、危険な性の誘惑にはまりそうになるイ−ストウッド。
この辺りは、彼が初監督した「恐怖のメロディ」に通ずる怖さがある。
本作の監督はリチャード・タッグルだが、イーストウッド監督作品のようにも思える。
また注目すべきなのは、イーストウッドの実の娘アリソンが本作でも娘役として出てる。
最近観た「運び屋」でもまた親子で共演してるのを思い出す。
まだこの本作では12歳で、父との共演ぶりが実に良かった。
分かれた嫁の写真を握り、酔って寝てるイーストウッドに寄り添うアリソンの姿が泣ける。
それと、イーストウッドと関係を持つレイプ被害者救済センターの女性に、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドが演じてるのもいい。私的にはこの方はデパルマ監督の「愛のメモリー」が強烈に印象に残ってる女優さん。
イーストウッド作品ではぜひ抑えて欲しい見応えある刑事物サスペンスである。

次回も3本レビューします。
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