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2021年04月01日06:36

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稀少種の繁殖について

ブタはイノシシの飼育種である。だからあいのこのイノブタには繁殖力がある。また、何代も交雑するとイノシシに戻っていく。しかし完全にイノシシに戻るには非常に多くの代がかかるともいえる。
最近の技術で、イノシシの遺伝子の末端のテロメアの後ろにブタの遺伝子をつないでおくことができるようになったそうだ。テロメアの後ろなので何代繁殖してもイノシシのままである。しかし無菌状態で標準寿命の2倍まで飼育してから繁殖するということを3代続けると、テロメアの前が取れて完全なブタが現れるそうだ。
何がいいのかというと、この方法を使うと個体数の稀少な種の保全が容易になる、ということだ。ありふれた種の遺伝子のテロメアの後ろに稀少種の遺伝子をつけて、ありふれた種として大量に繁殖させておいてから、テロメアの前を取ればよいからだ。

近畿地方に本部のある有名な大学が、この技術を応用してウナギの繁殖に乗り出すそうだ。最新の技術ではかけ離れた種にも応用が可能だそうで、ありふれた方の種としてイヌを使う。精密な検証の結果、イヌの中でもミニチュアダックスフントが最も適しているそうだ。
ウナギの遺伝子を吊り下げたミニチュアダックスフントは、外見では殆ど見分けがつかないという。尻尾の先の毛の中を探ると魚のヒレの痕跡のようなものが確認できるにすぎない。
ただ、本能的に細長い空間に入るのが好きなので、散歩の時に不意に側溝に飛び込んで泳ごうとしはじめないように、注意が必要らしい。また、蒲焼きの匂いに敏感で、嗅がせるとパニックに陥るので、これにも注意が必要だそうだ。

同大学では3年後の4月初日までを目処に価格が半分以下のウナギを大量に市場供給できるようにするとしている。目下の問題はその商品名であって、「ウナギイヌ」は既に商標登録されているので、消費者も通称として使わないよう、今から強く呼びかけているそうだ。
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