日常
つねひごろ、ふだんという意味。
それが私の中で少し変わっている。
入院生活はたった5日だが、そして切った体の表面は10cmほど、顎のつばの出る部分を丸々とっただけの違いだ。
よく、周りには、病原菌にはめっぽう弱くてすごく精神的にもやられるが、キズや骨折は全く大した落ち込みをしないなどと豪語していた。
確かに落ち込むことなどはない。
症状もよくなっていて大きく問題はないとは思う。
ただ、入院中、特に実後。まず思ったのが恐ろしく自分自身が重く、醜いなりをしているんだという自覚だった。
退院してすぐ職に戻り、そしてすぐに家族のいる家に戻り、それから本社で仕事を行い、日々感じていたのは自らの体の煩わしさだった。
術後の跡は大したことないのに…。
全面的に鏡を見たくない日々が続いた。
息も絶え絶えなどという言い方があるが、呼吸が自分で分かる日々だった。
そして、気になりだしたのは口の右側が一切下がらない症状。
口が普通に開かないことはちょっと良くない。
マスクをつけての会話が普通なのであまり頻繁に気にならないが、食事の時などで会話しているとき、相手の表情が今までとちょっと違うのがわかる。多分私の表情がゆがんでいるのだろう。
術後約2週間強になり、大阪での日常も1週間ほど経て、やっとこんな日記を書ける精神になってきた。
身体も醜いことは変わりないのだが、あの煩わしさがどこかに行っている。鏡を見るのがあんなにもいやだった自分はどこかにいっている。
ただ、仕事をして帰ってきて最近反省が多い。
かなり会社の内勤者に厳しくあたっている気がする。
なんでそうなったのか?
言い訳になるんだろうなあと思いながらだが…。
術後ニコチンを摂取していないこと、アルコールを摂取していないことが、思う以上に思考に与える影響が大きいのだと思っている。
鼻が通っている。耳がよく聞こえる。考えが混乱しない。
なので、なあなあな話が許せないし追求したくなる。
当たり前に陰口が嫌いな性格なので、そのままかなり直接的にものを言ってしまう。
昨日からストレスをためないようにまたストレッチから入る運動を始めた。
人とかかわることが大嫌いだった自分に戻りそうだったが何とか取り戻せそうな気がしてきた。
明日は、術後初めての病院での診察になる。
良性であったか悪性であったかが明解になっていると思われる。
さて、私の日常は元に戻るのだろうか
ま、ボチボチ焦らず、社会を嫌わない自分を取り戻していこうと思う。
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