渡辺省亭展初日、上野の桜は満開です。
旧因州池田屋敷表門
旧博物館動物園駅
東京芸術大学正門
博物館から、奏楽堂、池田屋敷表門、旧博物館動物園駅、芸大正門の桜並木を眺めながら、美術館へ。
事前予約制ではないため、初日の混雑を心配しましたが、すんなり入られました。
会期は、3/27〜5/23ですが、前期(〜4/25)と後期でかなり展示作品の入れ替えがあります。
ちなみに「十二ヶ月」は後期です。
渡辺省亭は26歳の時、パリ万博(明治11年・1878年)に作品が出品され、起立工商会社の嘱託社員としてパリに派遣されました。
当時のフランスは印象派の時代で、ドガやマネが活躍していました。
鳥図(枝にとまる鳥)1878年は、省亭がドガ(EdgarDegas)の目の前で描きドガに贈った作品として有名です。
『為ドガース君 省亭席画』との落款があります。
下書きなく目の前で描かれた画の出来映えに、ドガは驚嘆し永く手もとに置いていたそうです。
現在は、アメリカのクラーク美術館の所蔵となっています。
「七美人之図 」 クラウス・F・ナウマンコレクション
「竹林の七賢」に題を取った作品で、花魁を中心に二人の禿、芸者、遊女、武家娘、武家女房を描いています。
日本初公開だそうです。
迎賓館赤坂離宮 七宝額原画
「山翡翠・翡翠に柳」
淡彩の花鳥画に比べ、七宝原画は濃彩で洋画のテイストがありますね。
「牡丹に蝶の図」1893年
秋草花(右)・雪中菊に雀図(左)掛軸
秋草花は、枯れていく女郎花の薄い青が印象的。
目を凝らすと枯れようとする茎に蝸牛がくっついてます。
「秋の夕ぐれ」双幅
左は蚊遣り香の煙りが立ち上る先に、落ちそうな二匹の蚊が描かれています!!
画像はありませんが、蓮に鼠、紫陽花、金魚など身近なモチーフの細部を描く超絶技巧と構図、色彩のサッパリした美しさは江戸琳派に通じる「粋」な感じがあります。
4/27からの後期も見逃せませんね。
時間があったので、事前予約が不要な竹橋の「あやしい絵展」に行きました。
長蛇の列で断念しました。平日は空いているみたいです
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