日本ではあまり大きく報じられていないが、ドイツでは、「ハフニウム」によるマイクロソフトのエクスチェンジ・サーバーへの大規模なサイバー攻撃が、大きな問題になっている。
台湾のITセキュリティ会社が1月に発見してマイクロソフトに通報。マイクロソフトは、今月ようやくセキュリティ・パッチを配布した。
マイクロソフトもこのパッチの製造にはかなり苦労したらしい。
「ハフニウム」が「侵入口」を作ったローカル・サーバーの数は世界中で数万台に及び、ドイツ連邦政府の情報技術保安庁(BSI)も警告を発している。
問題はこの侵入口を使ったサイバー攻撃が多発していることだ。BSIは、今後被害が増えると警告。ちなみにクラウド・サーバーはこの攻撃を受けていないため、今後はローカル・サーバーからクラウドへの移行がさらに進むと予想される。
去年発覚したソラ―・ウインズに対する大規模なサイバー攻撃に続き、今度はマイクロソフト。前者はロシア、後者は中国のハッカー集団による犯行と見られている。
昔、柳田邦男氏が「空に安全はない」という本を書いた。今日では、「バーチャル空間に安全はない」ということになる。
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