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2021年02月28日22:02

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ニチアサ感:キラメイジャー

およそ半年に一度めちゃめちゃ長文を書く時期があることで有名なアレの第二弾だ!
ネタバレ有だよ!


■魔進戦隊キラメイジャー

いや凄いお話でしたねキラメイジャー……。ゼンカイジャーも楽しみなんだけどそれはそれとしてキラメイジャーもう1年やってくれという気持ちが強い。脚本に対する信頼がカンストしている。凄い戦隊だった。


まずパワーインフレの進み方がとても独特だった。初期ロボが最終決戦まで特に理由なく強い戦隊ってある? 新ロボも新武器もあったのになんかキラメイジンで行けそうな気がしてしまうのは、魔進たちのキャラクター性と、あとパワーより「ひらめき」で戦ってきた作劇上の工夫によるものなのかもしれない。敵が猫ならドリルで温泉を掘り当てる! 猫はお風呂が嫌いだ! って書くとほとんどボーボボだな。ビュティさんが「そーなの!??」って言ってそう。
ロボについては「ロボに乗ったまま小さくされちゃった!」という設定で、バンダイから出てるオモチャそのものがトイストーリーする反則級の販促回があって、制作陣のひらめきに感服しました。

強化アイテムのキラフルゴーアローが出た回も素晴らしく、「限界は超えないためにある!」というプロテクター装着パワーアップには、リュウソウジャーが「限界は超えるためにある!」とキメたばっかりだったのでものすごく動揺してしまった。
だって限界を超えるヒーローがみんな大好きじゃん。仮面ライダーオーズだってガタキリバの歌で「限界を決めるな Got to keep it real」って言ってるし、フォーゼでも「限界なんてぶっ壊してやれ 自分の手で」って土屋アンナが言ってたし……だけど令和のヒーローは、持続可能なヒーローでないとだめなのだ。SDGs!
関係ないけどこの回のタイトルが「アローな武器にしてくれ」でだめだった。


ジュール君というキャラクターも今までないレッド像でした。他人が隠したい欠点も美点として称賛し、敵幹部の最終形態もまずカッコ良さを褒め称えてしまう。あらゆるクリエイティブを祝福するヤバい姿勢がブレてないのが良かった。
ジュール君のおかげでキラメイジャーって「褒め」の戦隊でしたよね。なんか魔進を褒め称えるだけの回とかあったし。最終回で「さすが為朝さん!いつも冷静沈着で……」ってシーナちゃんが言い出した時は「そりゃ今更言わなくてもわかるでしょ」って一瞬思いましたが、そこから卒業式めいた「全員褒め」の流れ、回想に全員もれなくオモシロ回が混じってて腹筋に悪かったです。

そういえば為朝さんはマジで便利なキャラクターでしたね。最初「戦隊メンバーにプロゲーマー?」ってナメてたけど、スナイパーの狙撃にめちゃめちゃ場馴れしてたり、無限に復活する敵をリスポーン地点で狩り続けて心を折ったり、ゲーマーであることがこんなにも戦隊にプラスだとは思わなかった。
中の人の演技も良かった。魔進が復活したときとか、ジュール君が帰ってきたときとか、単純な「喜び」の演技でよいところを、照れとか安心感とかそういった感情を織り交ぜた複雑な演技をたびたび見せていたのが凄かったです。売れて欲しい。


ラスボスであるヨドン皇帝が、最後数話しか出てないにも関わらず「絶対に倒すべき敵」としての格を保ってたのも凄い。これは「ヨドン軍幹部を粛正した」という1点で悪行ポイントを爆上げしており、そのためにはヨドン軍幹部全員をじっくり魅力的に描いていないといけないので、そこ一点に賭けて成功するバランス感覚が凄い。
ヨドンナ様みたいなキャラが途中で敵幹部に加わると、既存の幹部は酷い目に遭うのが戦隊やプリキュアのお約束なのに、即座に仲良しになってしまった。「敵組織が楽しそう」っていうのはニチアサではかなりアドですよ。観ててストレスがないから。

あっそうか、必要最小限の出番でラスボスの格を上げられるスタッフだから、柿原さんも必要最小限の出番でヒロインの座をキープできたんだ。すげえよな、最終決戦にもほぼ絡んでないのにあの納得のヒロインぢから。ズルパワフルだよ!


いやもう凄いところが語り尽くせないのでいっそ全エピソード言及したいとこなんですが、もういい加減気持ちを切り替えて全力全カーイ!ってしていかないといけないんですよね。一年間本当に楽しかったです。魔進マッハはときどき気持ち悪かったぞ。
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