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2021年02月26日09:49

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ラクサンポ186

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
川口がパソコンに向かっている。事務局とオンラインで打ち合わせ

川口
「次の依頼はどんな人ですか」

スタッフ女1
「コロナ禍で、会社から解雇された派遣社員の相談だけど。振っていいかな」
川口
「へえ、どんな人ですか」

スタッフ女1
「両親の介護で、正社員を辞めて、介護をしながら、働いていたんだけど。コロナ自粛で、お客さんが減り、解雇になってしまった男性です。ただ、もともと、発達障害があった方なんです。川口さんなら、相談に乗ってあげられますか」

川口
「相性もあるけど。会ってみるか」

スタッフ女1
「それじゃ、情報を送りますね」(メールを送る)

川口
「あれ。。。。近くに住んでいるよ。どこかで、会ったことが有るかもね」

スタッフ女1
「川口さん、担当、よろしくね」

川口
「仕事だぞ。新規一転、気合を入れないと」


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