主演の二人が素晴らしい。
2時間超の長さを感じさせない演出の上手さがあります。
ストーリーは極めてシンプル。2015年、大学時代に偶然出会った男女が恋に落ち、同棲して4年。やがて二人にすれ違いが起こり、別れる。2020年偶然遭遇する。終わり。です。
信号機待ちのキスシーンは可愛らしかった🙂
挿入されている、イラストも素敵ですね。
一番感じたのは、映画「寝ても覚めても」へのオマージュではないか、ということ。
ハナコイの主人公は、山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。
「寝ても覚めても」は、鳥居麦(東出昌大)と泉谷朝子(唐田えりか)。
男性の名前は同じ「麦」(「むぎ」と「ばく」と読ませている)です。
「寝ても覚めても」で二人が初めて出逢うのは、写真展です。再会?も写真展。
ハナコイでも、写真展と写真家が重要なプロットになっています。
二人が「猫」を飼うのも同じですね。「寝ても覚めても」では「猫」が重要な役割がありますが・・
二人が住むアパートは、どちらも川が見えるアパートで、川沿いとアパートの場面の既視感は半端無い。
「寝ても覚めても」のどこか夢のような物語に比べ、ハナコイはとても現実的で分かりやすい身近な物語です。
「寝ても覚めても」で朝子が恋する二人の男。最初に出会う「麦」は芸術家タイプのフリーター。「麦」に瓜二つの亮平は実直なサラリーマン。
ハナコイの「麦」は付き合った頃はイラストレーターを目指すアート系フリーター。同棲して就職し、営業マンになると次第に仕事優先のサラリーマンに変貌する。
どちらの「麦」もアート系男子から実直な(面白味の無い)男子に変貌しています。
「寝ても覚めても」★★★★
「花束みたいな恋をした」★★★
☆
2作見比べることをお薦めします。
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