日曜日の演奏会を火曜日に書いているのだが・・・久しぶりに京響の魅力を満喫したコンサート。
京都 京都コンサートホール・大ホール
京響 第652回定期演奏会
高関 健 指揮 京都市交響楽団
(コンサートマスター 泉原隆)
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 作品60
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調 作品47
指揮者が高関さんに、そして前半がベト4に変更になったのだが、それが功を奏した、という印象。
対抗配置、ベース7本を正面に並べた14型のフル編成京響の音は、低音からしっかり鳴っていて、ああこの音が聴きたかったんだ、と思える音。ベースがしっかり鳴る時の京響の音は、昔に比べてずっとほぐれて味わい深くなったと思います。
その音でゆったりと始まったベートーヴェンは、こういう一昔前のスタイルで行くのかと思いきや、アレグロになった途端、クライバー・ミュンヘンばりの快速に変貌。颯爽と駆け抜ける小気味良さと、馥郁とした響きとが両立する、非ピリオド系モダンな仕上がり。
ショスタコーヴィチは、さすがは京響、というこなれた演奏。適度な熱さを湛えつつ、しっかりとした見通しで振り抜かれる高関さんの棒は、聞きごたえ十分。タコ5は、基本的に演奏効果ばかりを狙った空虚な曲だと思っているので、これだけ演っていただければ、なんの文句がありましょう。
この間も書いたかもしれない。大編成モダンオケの演奏が聴ける、そのことだけで、今は幸せなんです。
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