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2021年01月09日21:56

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【格助詞「に」】goo

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【24】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977236645&owner_id=5019671

mixi日記2021年01月09日から

 テーマサイトは下記。
【格助詞「に」】2021/01/09
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12130753.html
===========引用開始
「あとに来る言葉」の「に」はどちらですか?

(1)動作・作用の行われる時・場所を表す。「三時―間に合わせる」「紙上―発表する」
(3)動作・作用の帰着点・方向を表す。「家―着く」「東―向かう」(大辞泉)
===========引用終了
 ほかの語釈を省略したのはなぜなんだろう。ちなみにこの引用は、例の海賊サイトと思われる。困ったもんだ。

 ちゃんとした『大辞泉』の記述は下記のとおり。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%AB/#jn-166083
===========引用開始
に の解説
[格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。
1 動作・作用の行われる時・場所を表す。「三時に間に合わせる」「紙上に発表する」
「熟田津 (にきたつ) ―舟 (ふな) 乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」〈万・八〉

「二十一日、卯 (う) の時ばかり―船出 (い) だす」〈土佐〉
2 人・事物の存在や出現する場所を表す。「庭に池がある」「右に見えるのが国会議事堂です」

3 動作・作用の帰着点・方向を表す。「家に着く」「東に向かう」
「蟻のごとくに集まりて、東西―急ぎ、南北―走 (わし) る」〈徒然・七四〉

4 動作・作用・変化の結果を表す。「危篤に陥る」「水泡に帰する」
「青葉―なり行くまで、よろづにただ心をのみぞ悩ます」〈徒然・一九〉

5 動作・作用の目的を表す。「見舞いに行く」「迎えに行く」
「白馬 (あをうま) 見―とて里人は車清げにしたてて見―行く」〈枕・三〉

6 動作・作用の行われる対象・相手を表す。「人によくかみつく犬」「友人に伝える」
「人―若菜給ひける御歌」〈古今・春上・詞書〉

7 動作・作用の原因・理由・きっかけとなるものを示す。…のために。…によって。「あまりのうれしさに泣き出す」「退職金をもとでに商売を始める」
「春の野に若菜摘まむと来 (こ) しものを散りかふ花―道はまどひぬ」〈古今・春下〉

8 動作・作用の行われ方、その状態のあり方を表す。「直角に交わる」「会わずに帰る」
「桐の木の花、紫―咲きたるはなほをかしきに」〈枕・三七〉

9 資格を表す。…として。「委員に君を推す」
「はじめより我はと思ひあがり給へる御方々、(桐壺ノ更衣ヲ)めざましきもの―おとしめそねみ給ふ」〈源・桐壺〉

10 受け身・使役の相手・対象を表す。「犬にかまれた」「巣箱を子供たちに作らせる」
「ありがたきもの、舅 (しうと) ―ほめらるる婿」〈枕・七五〉

11 比較・割合の基準や、比較の対象を表す。「君に似ている」「一日に三回服用する」
「御袴着 (はかまぎ) のこと、一の宮の奉りし―劣らず」〈源・桐壺〉

12 (場所を示す用法から転じて、多く「には」の形で)敬意の対象を表す。「博士には古稀 (こき) の祝いを迎えられた」「先生にはいかがお過ごしですか」
「うへ―も聞こしめして渡りおはしましたり」〈枕・九〉

13 (動詞・形容詞を重ねて)強意を表す。「騒ぎに騒ぐ」
「風いたう吹き、海の面 (おもて) ただあし―あしうなるに」〈枕・三〇六〉

14 「思う」「聞く」「見る」「知る」などの動詞に付いて状態・内容を表す。
「この継母の有様をあたらしきもの―思ひて」〈源・帚木〉

15 比喩 (ひゆ) の意を表す。
「逢坂をうち出でて見れば近江の海白木綿花 (しらゆふはな) ―波立ち渡る」〈万・三二三八〉 
===========引用終了

 で、本題に関しては、たぶん〈3 動作・作用の帰着点・方向を表す〉だろう。
 ただ、「時」と考えるなら〈1 動作・作用の行われる時・場所を表す〉かもしれない。
 どうしてもどちらかに決定しないとダメなのだろうか。目的が想像できない。〈動作・作用の帰着点・方向、行われる時・場所を表す〉とするほうがいい気さえする。

 そんなことより(←オイ!)、妙なことに気づいた。
 この「に」は下記のように変形すると、「から」にできないか?(現状では「後から来る言葉」にはしにくい。ということは、「来る」のが「言葉」なら、場所かな)

  後{ニ/カラ}来る人
 例の{ニ/カラ}の問題に似ているような似ていないような。
 【「先生ニお電話をいただきました」 二の特殊用法?〈1〉〈2〉〈3〉】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12166419612.html

  先生{ニ/カラ}お電話をいただきました
 の場合は、「起点」でいいと思う。
 そう考えると、〈後{ニ/カラ}来る人〉も起点っぽい。
 でも、時間って考え方もできそうで……。

 おそらく、下記も関連してくる。
【「カラ」と「ニ」の話】 まとめ
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12606849979.html
 この場合は、「後」は時だろう。相対的時点なので、法則としては、ニを「伴わな(くてもいいことが多)い」。
 ただ、かなりややこしい。
「あと」と読むか「のち」と読むか「ご」と読むかで事情がかわる気がする。
 さらに「5年後」だとどうなるのか(笑)。
 これだと、「ごねんご」と読むのが素直だろう。
 これが「1カ月後」だとどう読む?


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