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2020年12月12日08:04

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生まれて2回目の名器コニサープリアンプ

トランジスターでありながら、信号伝達は最短距離と空中配線の立体手配線という基板がない、真空管アンプのようなパーツリードをハンダ接合させて配線した、ほどんど製品としては世界初のコニサーのラインプリアンプ、LYRA CONNOISSEUR 4.0 ADVANCE LINE AMPLIFIERを借りて聴いています。
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コニサーは、アメリカ人のエンジニア、ピーター・マーレスが設計し、アメリカ人と日本人のハーフ、ジョナサン・カーが日本を拠点に各モデルを1点1点ハンドメイドで製品化。
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ウッド部は創業以来、名匠ジム・スィーニーの手によって仕上げられた。
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一度だけだいぶ前に聞いたことがあります。

内部が見えるように上板を外してありましたので、その精緻な空中配線と高級部品、700万円を超える定価に驚きました。

このLYRA CONNOISSEUR 4.0 ADVANCE LINE AMPLIFIERは1995年ごろの製品のよう。

操作方法が面白い。フロントは1個だけに見えるノブだけ。
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このノブは二重になっていて手前が入力切り替え。奥がVOL調整。

入力はすべてラインで、RCAが3系統、XLRが3系統でaからfから手前ノブで選ぶ。

奥のVOLはロータリースイッチ&固定抵抗のよう。
長らく陳列だけで鳴らされていなかったのか、スイッチノイズが酷かったが回しているうちに回復された。

高級プリアンプにみられる、振動源、ノイズ源のトランスなどの電源部を別筐体も理想的なセオリーですね。

長らくパッシブプリアンプばかりでやってきた新旧音楽室のオーディオ。
久し振りのアクティブプリ。

接続は入力はXLRで行いました。
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電源スイッチは背部にあるということは、海外製プリアンプではセオリーの基本的に電源は切るな!ということですね。

出力はパワーアンプがアンバランスアンプのTELEFUNKEN EL156PPアンプなのでRCA。

ほぼ100時間電源入れっぱなしですので、本領発揮の安定音質でしょう。

力強いながらも研ぎ澄まされた美音で徳永英明のカバーやハーンのバイオリンが鳴っている。

小澤征爾&サイトウキネンで生を聴いたベルリオーズ、幻想協奏曲の打楽器はまるでドーピングしたような、エキスパンドしたような筋肉モリモリです。

楽器の録音した音が鳴っているというよりも、そこで演奏しているのをダイレクトで聴いているようなイリュージョンです。生命力の極致!。そうなるように回路、部品、実装をやれる天才が設計したのでしょうね。

特にローエンドの力強さが明らかに常用のパッシブプリアンプ、コントロールマイスター Phasemation CM-2000より強いのはアクティブ型の面目躍如。

欠点はこれをTEACの復刻TANNOY AUTOGRAPHと組み合わせたものの、残留ノイズに耐えかねて放出された、一緒に試聴同行したりした楠先生が申されていたノイズ問題。
「サ〜」というホワイトノイズが聴こえます。
https://www.kusunoki.jp/audio/audioindex.html

100dB近いAUTOGRAPHではきつそうです。うちの90dBのアマティでもリスポジでは小さくも聴こえます。
85dB、87dBあたりの低能率スピーカー向けなら気にならないか。

その他は操作性でロータリースイッチの切り替え数が24?で細かな音量調整をPhasemation CM-2000のロータリースイッチほど細かく出来ないことくらいです。

今でも十分通用する美音は真空管パワーアンプだろうが、トランジスターだろうが関係ないと思われます。

もし可能なら、名器プリアンプ比較で友人のマークレビンソン LNP-2Lと対決させてみたいですね。
そのくらいの力量はあります。よいアンプです。

フェーズメーションのプリアンプが点検中で、同社から同じプリアンプも貸していただける申し出を断って、ショップに展示されていたこれを借りて良かったです。

残念ながら、2台プリアンプがあっても、多数のケーブルの繋ぎ替えが大変で現実的ではありません。

販売価格は88万円だそうです。断腸の思いで借りた松本市のロイヤルオーディオに返却予定です。

程度がいい間違いない個体です。オーナーが大病でオーディオ出来なくなった放出品だそうです。誰かの元で現役復帰すると良いのですが。

状態に問題ないことは確認していますので、ご興味あれば問い合わせてみてください。
修理などのアフターサービスからもオークションより実オーナー店からが安心、安全です。

上記のとおり、ホワイトノイズは気になるかどうかがあれば、ロイヤルオーディオで実際にお使いのスピーカーに近い能率のスピーカーと距離を同じくして聴かれてみることをおすすめします。


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