今年は「楽聖」、ベートーベンの生誕250周年記念年ですね。
前からあったシリーズですが、ナスペックさんコーナーに今回鳴らされたモニターオーディオのスピーカーの隣にオーストリアのウィーンのVienna Acoustics(ウィーン・アコースティクス)社から、フルモデルチェンジされたBeethoven Baby Grand Referenceの新製品が。
これをスウェーデンのPRIMARE(プライマー)のプレーヤー、アンプ。
イギリスのIsoTek社アクエリアスのクリーン電源を介して展示されていました。
せっかく持ってこられたのに、鳴らせる枠がないそう。
個人的にここのスピーカーは、The MUSICというトップエンドがソナス・ファベール/アマティ・トラディションに決まる前のスピーカーの有力候補でした。
エレガントに、美しく、暖かく、クラシックを朗々と鳴らすThe MUSICにしても不満はなかっただろうと今でも思います。
せっかくだから、オーディオフェア終了後にスピーカーを引き出して鳴らしてもらいました。
振動板がかつての透明にリブタイプから、平面型に変わりました。
同社がコンポジットコーンと呼ぶ高分子化合物からの振動板はまったくたわむことのない、分割振動しないタイプです。
いつものアコースティックアーツ、ノーコンプレッションシリーズ2の1曲目の女性ボーカルPOPSと2曲目の出だしでだいたいわかります。
そうしてMAYAちゃんプロデュースの例の高音質録音で表彰された松尾明のドラムアルバム。
後ろで聴かれていたトライオードの山崎社長が「いい音だねえ。後ろのプライマーのアンプ類もいいんだね!」と。
今回あえてクラシックを選ばず、ポップス、JAZZの現代録音で鳴らしてみましたが、何の不満もないどころか、緊張を強いられない暖色系の再生に自分も「いいですね!」
2本で110万なら無理すればどなたでも買えないことはない。
箱は振動しますので、音量リミッターは高くはないと思いますし、アコースティックアーツ、ノーコンプレッションシリーズ1の4曲目のシンセサイザーの低音は聴こえません。
しかし、実際のクラシックの生楽器なら一部のパイプオルガンの再生以外には問題にならないでしょう。
コントラバスの50Hzくらいならしっかり音として聴こえていました。
リビングのAV環境にも邪魔にならないスリムさですから仕方ないです。
音質から本日のAccuphaseの試聴時間にモニターオーディオとこれも使われるはずです。
残念ながら聴きにいけませんが、聴かれた方の感想をお聞きしたいです。
さらにプライマー、北欧出だからか、透徹した音で青系統の音色であることを今回確信しました。
細かな音も良く拾い、大きさは比較的コンパクトでもかなりの制動力があってミュージカルな音です。
今回出品された多くの日本製アンプにはない音質ですので、どちらかで聴かれてみてください。
個人的にはこれも将来のトランジスターパワーアンプの候補となりました。
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