「あれがら、まだ2軒行ったの、お」

「おはよーございまあーす！」チョイチョイと助手席を指差す。乗り込むドットコム。「ちょっと会社寄ってぐがら」へーい。静かに白いクラウンが走り出した。「ほれ、シートベルトッ」ん？シーボルトって誰だっけ？ボクのアダマがヂャブヂャブ揺れている。それにしても、何だか今日はクルマ多いんぢゃね？「いや〜、酔っ払ってまだ頼まれだぢゃ！」会社から持ってきた封筒をドアに刺す。渋滞に少しイラめいでるようだ＜お？フォースか？＜ヨーダぢゃ＜宮沢喜一か？＜タガシサンぢゃ（オホホマークン）　　「こっち行くが」クネクネ走ってる。どこ走ってるか分かんない（ヂャブヂャブマークン）信号で止まったら「いつもは、あっちから来るんだけど、な？・・まあ、時間的には変わんねーが？」お？ちょっと冷静になったヨーダ＜タガシサンか？＜違げってば！　その時「1時になります」とクルマが喋ったものだ。「あれ？時間も喋るんでしたっけ？」何も言わず、ぐんっとアクセルを踏み込んだオシャムシャンだった。