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2020年11月16日23:07

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マンガのメモ

今面白いと思っているマンガをメモしておく。

●HUN原作/JIMMY作「ナビレラ」(それでも蝶は舞う)
70歳のじいちゃんが、家族からの猛烈な反対を受けながらも
昔からあこがれていたバレエを始めるという漫画。

ちなみに韓国の漫画家、原作者が描いている韓国製マンガなのだが
絵がスマートでおしゃれでとても見やすい。
家族のかかわりやストーリーの流れも説得力があって、考えさせられて面白い。
家族が反対する理由であるところの
「爺さんがそんなもんやって恥ずかしい!」「周りがどう思うか!」
ってのはアジア人特有の意識なのかな?欧米とかだとまた違うのだろうか?

10年ほど前に中国に行った際、ついでに本屋に寄って漫画雑誌を買ってみたことがある。
そのころはまだまだ日本のほうがレベル高いという印象だったのだが、ここ数年で日本以外の国の漫画もものすごくレベルが上がったなぁ!と思う。
正直今ではもう見分けがつかない。
同じく韓国漫画の「捨てられた皇妃」「再婚承認を要求します」も、絵柄とドレスデザインが華麗で美しく見飽きない。


●磯谷由紀 「ながたんと青と−いちかの料理帖−」
昭和26年、京都。
二百年続く料亭・桑乃木の長女いち日(34歳)は、夫を戦争で亡くし、調理師としてホテルに勤めていた。「桑乃木」は経営破綻寸前で、資金を提供してもらうため大阪の有力者の三男・周(19歳)を婿として迎える…

嫁さんが15歳上の年の差政略結婚&グルメ&経営立て直しビジネスといろいろ詰め込んだ漫画なのだが、ちゃんとすべて成立している。
なお、ながたん=京都弁で包丁の意。青と=青唐辛子のこと。
各自が何を指しているのかは漫画を読むとよくわかる。
当初はよそよそしかった2人が、あれこれあってだんだん心を寄せていく様子がなかなかいい。
戦後間もないころで便利な道具もそれほどない中、おいしそうな料理を作るのもいい。
ど派手な何かがあるわけじゃないのだが、続きを読みたくなる穏やかな魅力のある漫画。

●安野モヨコ「後ハッピーマニア」
https://www.shodensha.co.jp/gohappymania/
あの大ヒット作、ハッピーマニアの後の話。
こっちは、ながたん…と真逆でとにかく派手でテンポが良く、登場人物もオーバーリアクション。
恋の暴走機関車であったカヨコも現在はすっかり老けた45歳(専業主婦)。
スキル無し、職無し。子供はいない。
ある日突然夫のタカハシ氏から、好きな人ができたから離婚してほしいと言われて…

加齢による自信と体力の喪失、男からの視線が昔とは全く違うこと、傷の治りの遅さ、もう恋する必要なんかないという達観…
カヨコと同い年である自分はもうわかる、わかる、わかりすぎるとうなずくばかり(笑)
これは作者がアラフィフに達したからこそ描ける内容だ!と思う。
不倫というかまだタカハシの片思い…相手のほうもタカハシを憎からず思っているが、常識人なので踏み出せない…なのがまた辛い。
いっそ二人がひどい奴らなら心から憎悪もできましょうが、ひどい中にも誠実さや真剣さを見せつけられると、やるせなさ、虚しさ、寂しさで押しつぶされそうになる(って自分はそういう経験はないのだが、なぜだかわかる)

同時進行で、夫婦お互い不倫中で別居しているフクちゃん夫妻も出てくるのだが
こっちは夫の不倫相手がかなりの闇を抱える相当な曲者で、不穏な空気が色濃く漂っている。

若かりし頃のハッピーマニアもおもしろかったのだが、すっかり年取ったカヨコたちの話もこれほどまでに面白い。圧倒的才能安野モヨコはやはり漫画家になるべくして生まれてきた人なんだとつくづく思う。
配偶者の心変わりに胸を痛め、離婚後の自分の生活を思い…
ただくっついたり別れたりしていればよかった恋愛時代とは違い「重い」。
それはすなわち主人公たちが積み重ねた年月そのままなのだろう。
今月の連載で急展開があり、続きがすっごく気になる。


マンガの事書いてると長くなるのはなぜ?
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