mixiユーザー(id:4364989)

2020年11月15日13:31

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本当は怖いシュタインズゲート

いくらかのネタバレを含む考察のようなもの。

これは、かなり昔から気になっていたこと。
ゼロでそのあたり描写されるかと期待もしていたが、少なくともアニメにはなかった。それが「起こる」はずの直前で物語は終わっている。

もったいぶらず端的にいえば、未来オカリンに起こるはずのリーディングシュタイナーである。

過去に干渉し、世界線が変動したとき、それは起こる。
干渉点から現在に至るまでのすべての事象が書き換わる。人々の記憶を含めて。
唯一の例外が、オカリンの記憶。
逆にいうと、オカリンは書き換わった世界の過去を唯ひとり共有できない。

たとえば、修学旅行が中止になったとする。過去へ干渉し、その原因を取り除き、修学旅行が無事行われた世界を手繰り寄せても、オカリン自身にあるのは「修学旅行が中止になった」過去のままであって、修学旅行の記憶はないのだ。

これに対し、周辺の人々は違う。
修学旅行は確かに行われ、人々はそれを体験するし、記憶している。
オカリン自身も修学旅行へ行っているのだ。ただ、その記憶がない。持てていない。

だから、親し気に修学旅行の思い出をされても、オカリンには記憶がないから曖昧な返事しかできない。
「おいおい、一緒に行ったじゃないか。大はしゃぎしてたくせに」
「え、ああ。そうだな」

この現象は、オカリン自らが、オカリン自身に干渉した場合も同様だ。
作中、オカリンは自分自身に「鈴羽への尾行を中止」をDメールで指示し、直後、世界線は変動し、リーディングシュタイナーも発動する。

注目したいのは、作中のオカリン自身には、中止指示のメールを受け取った記憶も、実際に中止した記憶もないということ。
主観的には、順序も経緯もまるっと省略された結果のみが押し付けられる。中鉢博士の会見中止、アキバの街の変容なども同様だ。

で、ここからが本題なんだが…
物語の終盤を決定づけるのが、未来オカリンからのビデオメールだ。
これによってヒントを得た2010年オカリンは、シュタインズゲート世界線へと至る。
ではこのときのリーディングシュタイナーは「誰に」起きたのか?

未来オカリンが過去への干渉した結果なのだから、未来オカリンにリーディングシュタイナーが発動する。と考えてみる。見落としがなければ、筋は通っていると思う。

その場合、オカリンの主観において起きるのは、荒廃した2025年が、眩暈のあと目を開けると平和な2025年に書き換わる。今現在が書き換わっても、オカリン自身の記憶は不変であり、彼自身にとっての過去15年間は苦渋と荒廃の日々のままだ。
それこそがーディングシュタイナーなのだから。

シュタインズゲート世界線でのエビローグ。
そこで描かれているのは、ラボメンたちの記憶であり、書き換わった世界を見下ろすアカシックレコード的な視点であって、オカリンの記憶にはない。先述の修学旅行と同じに。

十代の最後から33歳までの日々。
想像できるだろうか、その齟齬の巨大さが。
耐えられるたろうか、そんな孤独に。

なにか理論的な見落としがあって、この仮説が間違っていることを切に望んでいる。
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