■退院後も半数が後遺症=コロナ、脱毛や物忘れも―和歌山県調査
(時事通信社 - 11月11日 14:01)
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新型コロナの後遺症で頻度が高い症状は?
新型コロナから回復した後も「体がだるい」「胸が痛い」「息苦しい」「動悸がする」などといった慢性症状に悩まされている患者さんがいらっしゃいます。
新型コロナから回復した後(発症から平均2ヶ月後)も87.4%の患者が何らかの症状を訴えており、特に倦怠感や呼吸苦の症状が続いている方が多いようです。
その他、関節痛、胸痛、咳、嗅覚障害、目や口の乾燥、鼻炎、結膜充血、味覚障害、頭痛、痰、食欲不振、ノドの痛み、めまい、筋肉痛、下痢など様々な症状がみられるようです。32%の患者で1〜2つの症状があり、55%の患者で3つ以上の症状がみられたとのことです。4割の人が生活の質が低下していると答えており、新型コロナから回復した後も苦しんでいる方が多いことが分かります。
2割で脱毛、3割で記憶障害、睡眠障害、集中力低下
新型コロナを発症してから約110日後に電話インタビューで回答した120人の回復者のうち、55%の人が倦怠感、42%の人が呼吸苦、34%が記憶障害、31%が睡眠障害、28%が集中力低下、20%が脱毛を訴えたとのことです。
記憶障害、集中力低下、脱毛などの症状はエボラ出血熱やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの感染症の後遺症としてみられることがありますが、新型コロナでも稀にみられるようです。また新型コロナに感染する前に仕事をしていた人のうち、発症から110日後の時点で職場復帰をしていたのは69.1%であったとのことです。
半数以上が退院1ヶ月後も呼吸機能が戻らない
この他にも新型コロナから回復した後も後遺症が残っている事例が報告されています。
中国の孫文大学第五附属病院からの報告では、新型コロナウイルス感染症で入院していた患者57人が退院した1ヶ月後も、半分以上が呼吸機能に何らかの異常が残っているとされます。呼吸機能に関する後遺症はこれ以外にも多く出ており、特に重症であった患者さんでは、退院1ヶ月時点で肺機能低下がみられる頻度が高いようです。
この報告は重症度の高い症例が多いため「新型コロナになったら半分が呼吸機能が戻らない」というわけではなく、「重症例では半数以上に退院1ヶ月後も呼吸機能の後遺症がみられる」ということかと思います。
肺だけでなく心臓にも影響が残る
ドイツからは、新型コロナに感染した様々な重症度の100人の回復者の心臓MRIを行ったところ、基礎疾患、新型コロナの重症度や経過、および発症からの時間とは無関係に、78人(78%)に異常所見が確認され、60人(60%)で心筋の炎症所見がみられた、と報告されています。
このことからは、新型コロナは肺だけでなくそれ以外の臓器にも長期的な影響を与えることが示唆されます。
1割の患者で嗅覚・味覚異常が戻らない
嗅覚・味覚異常は2020年3月以降に注目され始めた新型コロナに特徴的な症状ですが、この嗅覚・味覚異常も回復後少なくともしばらくの間続くようです。
新型コロナ患者を対象とした嗅覚・味覚異常に関する調査では、発症から 4 週間後の時点で 48.7%の患者が嗅覚・味覚異常が完全に回復し、40.7%が完全には良くなっていないものの改善しており、10.6%は嗅覚・味覚異常が続いているまたは悪化していると回答しました。つまり1割の患者では1ヶ月後も嗅覚・味覚異常が続いているということです。ちなみに私は鼻茸があるため10年以上嗅覚がありません。だからどうということはないんですが。
新型コロナの後遺症を防ぐためには新型コロナに罹らないことが一番
これまでの報告をまとめますと、新型コロナから回復した後も遷延する症状の特徴として、
・発症から100日以上経っても何らかの症状に苛まれる人がいる
・倦怠感や呼吸苦、胸痛といった症状が遷延しやすい
・集中力低下、脱毛などの急性期ではみられなかった症状が2〜3割で報告されている
・嗅覚・味覚障害も遷延することがある
・肺や心臓に長期的な影響が残ることがある
・高齢者や基礎疾患のある人に多いが、若い健康な人でもみられることがある
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