赤と青と黄と緑が溶けず混ざり合う夜明け前。
うるさいくらいの雨音が心地良いのは、きっと体が空になってしまったから。
幸せなわけではない
悲しいわけでもない
楽しくもないし、切なくもない
でも、きっと幸せだし悲しいし、楽しくて切ない。
蓋をした体にも、きっとそれらが詰まっている。
そのうち体内でそれらが腐ってしまわないかと心配ではある。
腐ってしまったらどうなんだろう。
もしかしたら望むべき形で幸せを感じられるのかもしれない。
大嫌いだった、大好きだから。
大好きだった、大嫌いだから。
手の届かなかった昨日を眼の裏で感じながら、明日伸ばすべき手を探してみる。
赤と青と黄と緑の手が体の中に入っては、ぐるぐると混ざり合って今日に溶けては消えていく。
嗚呼、これが僕の色なのか
雨に流されて消えていった今日を、眼で蓋をする。
Aladdinのブルーフレームのストーブを買った。
青い炎が綺麗なレトロなストーブだ。
それまではファンヒーターを使っていたけれど、多分こっちの方が寒いし燃費も悪い。
おまけに本体も高いしメンテナンスもそれなりに面倒くさいらしい。
そんな青い炎のストーブを買った。
冬はそのくらいで丁度いいんだと思った。
駆け足で進んだら、きっと絡まって転んでしまう。
今年の冬は、丁寧に紡ごう。
寒くなってきた。
青い炎が温かい。
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