まだまだあがくよ

どうも人間、歳をとると新しいことを勉強するということに億劫になってくるようだ。ほんと、人の言うことを聞かなくなってくるしな。僕の周りだけがそうなのか、いや、これはどうも世間一般的な傾向なんだろうと実感するわけだ。

例えばこの歳になって勉強して、何か資格を取ったとしても今さら何の役に立つんだという自分に対する言い訳。実際、資格ってのが評価の対象として役に立つのは、これからなにかしらの仕事に就く以前の20代の頃、会社内である程度キャリアを積んでさらなるキャリアアップのため、といっても30代のうちがリミットという気がする。それ以上の歳となるとね。まあ業種によっての違いもあるんだろうけど。

いやいや、この場合の勉強ってのは、何か資格を取るっていうんじゃなくて、自分の質を高めるための、言ってみれば自己満足のための勉強なんだけど。新しい趣味を持って、その知識経験を深めるということで全然構わない。要は柔軟な思考、嗜好を持って新しいこと、若い頃にやっていたことに立ち帰るでも全然構わないんだけど、そういう意味での勉強を、独りコツコツと積み重ねていくっていうのは結構大事なんじゃないかと思うんだよな。

まあ実際問題として体力の低下ってのがあるからな。仕事するだけで疲れ果てちゃって、家に帰って何かやろうにももう何もやる気にならない。結果、ぼ〜っとテレビ見てお酒飲んで寝ちゃうという。でもな、やっぱそれじゃいかんと強く思うわけだ。

ここにきて職場が移って、今まで積み上げてきた知識や経験が100％通用しなくなったというのも、自分としては、ここはいい契機だと捉えたいわけだ。まだまだ、歳を言い訳にしてただ流されるだけの日々にはしたくないと、あがいてみたいわけよ。

今週の映画は「ミッドサマー」（監督：アリ・アスター/出演：ローレンス・ピュー、ジャック・レイナー）を観ました。不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった…。

よくもこんな恐ろしい映画を作ったものだ。S・キューブリック的なゾクゾクさせる映像を導入に、ゾンビや幽霊や宇宙人よりも、一番怖いのは生きてる人間ですと、大雑把に言ってしまえばカルト集団の恐ろしさ。やたら明るいお花畑的な映像の中でどんどん狂気の世界に取り込まれていく。ま〜はっきり言って実に気持ち悪い。ラストのヒロインの表情がなんともまた恐ろしい。