寂しいとは思わない。
むなしいとも感じない。
でも…。
寒いんだな。
無性に。
気温が急に下がったね。
風も冷たくなったよ。
確かに夏の装いでは厳しくなりつつあるな。
でも、そんなことじゃないよ…。
目が見えにくくなった。
耳が聞こえづらくなった。
手足が急なことに対応しなくなった。
走ると節々が危険な感じを覚える。
…それも違うんだ。
鏡に映る自分の目が濁ってるんだ。
まだ濁ってる。
もっとどす黒くなればいいのに、濁っている。
だから、うすら寒く感じるんだ。
真っ黒になって漆黒のように輝けばいいんだ。
そうすれば何も寒いことはない。
漆黒のように輝き、
漆黒のように光を飲み込み
漆黒のように美しく、そして冷たく
真っ黒に…。
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