今年の３歳馬はケタが違います。
３歳三冠の最後のレースが二週続けて行われますが、
二週続けて三冠に挑む馬が現れるということ自体、
実は日本競馬史上初の快挙。まずは牝馬戦です。
第25回 秋華賞 (G��)
京都競馬場 芝2,000m 3歳牝 国際 馬齢
第１回目より数えて、２５回目の開催となる今回の秋華賞は、
本当に歴史的なレースとなりました。
過去５頭誕生している三冠牝馬、そのうち桜花賞、オークス、
そしてこの秋華賞の三レースを勝利しての三冠牝馬は、
過去４頭います。一つ先輩の三冠牝馬といえば、
あのアーモンドアイですね。
それだけの先輩三冠牝馬は誕生しているのですが、
それでも今回が史上初となるのは、無敗の三冠牝馬の
誕生が成るかということ。
無敗のままクラシック三冠馬になった馬といえば、
もちろんディープインクパトがおりますが、
牝馬では無敗のまま最後の一冠への挑戦権を得た馬ですら、
過去にはいませんでした。実はこの時点でも史上初の快挙です。
もう一つこれも史上稀にみる快挙といえるのでしょう。
もちろん日本競馬史上初となる出来事です。
来週行われる菊花賞でもコントレイルが無敗のまま、
三冠レースの最後の一冠に臨むことになり、
二週連続、牡牝が同年に三冠馬に王手をかけたことです。
しかもその二頭が二頭とも無敗のままというのも、
あまりにも驚異的な史上初の快挙になります。
このまま二頭で牡牝の三冠達成ということになると、
歴史的瞬間に立ち会えたような気になれるかも。
まずは牝馬戦に注目です。
7枠13番 デアリングタクト
４戦４勝。もっか無敗のままに冠を達成している馬。
これもある種すごいのかもしれませんが、重賞は２勝。
桜花賞とオークスです。つまりG�軌奮阿僚転泙任�
優勝経験はありませんし、G�軌奮阿僚転泙暴个燭海箸�
ありません。あまり連戦がきかないタイプなのかも
しれませんが、それでも確実に勝利してきているところが、
この馬のすごさなんだと思います。
ローテーションについてはそんな感じに、とても大事に
扱われているようで、これがオークス以来のレース。
夏を越えてそのまま秋華賞へ直行してきたことに、
不安は残るのですが、それがこの馬の最良の使い方なのだ
と思います。今までもそうだったわけですから。
父が菊花賞馬エピファネイア。その流れはロベルト系に
あたります。タフさと息の長い走りができることが魅力。
母父がキングカメハメハですので、中距離でも十分に
力を発揮できる血統です。
枠順も良いところに入ったと思いますし、
その辺りの点では死角はないような気がします。
一点心配なのは秋華賞へのぶっつけ本番だという点ですね。
それも前述の通り、今までと大して変わらないのですから、
まずは秋華賞で無敗の三冠牝馬誕生の瞬間に期待します。
1枠2番 リアアメリカ
無敗の三冠牝馬誕生を阻止できる可能性のある馬というと、
このメンバーの中では、この馬だけなのではないか
という気がします。
桜花賞ではデアリングタクトに1.2秒差で10着でしたが、
オークスでは0.3秒差の４着。だいぶ詰めてこられたなと感じます。
圧巻だったのが前走のローズS(中京G�供┝�2,000m)での優勝。
有力馬たちに阻まれて、3歳になってからなかなか伸び悩んで
いたものが、ここで一気に開花したように感じます。
デアリングタクトの唯一の死角をつけるかもというのが、
秋になってローズSの一戦を叩いてきているという点なんです。
父はディープインパクト。母系はアンブライドルドソングの
流れですので、辿っていくとファピアノ系にあたります。
これは中距離にとても強い配合ですし、京都の2,000mは、
まさに適距離なのだと思います。
これで重賞5戦目ですし、こうした諸々のことが、
デアリングタクトの数少ない死角を突いていると
いえる部分でもあります。
やはり今回、デアリングタクトにとって一番の脅威は、
間違いなくこの馬でしょうね。
8枠17番 ウインマリリン
オークスでデアリングタクトの2着に入った馬です。
オークスは最後のゴール手前でデアリングタクトが
この馬をかわしたところがゴールでした。その差は0.1秒。
この着差で最後は逃げ粘れるかもしれないというところまで
善戦できたところが、この馬の実力を物語っています。
その前のフローラS(東京G�供┝�2,000m)では快勝しており、
その時のタイムが、出走馬全頭の中では2,000mのタイムで、
最速の持ち時計を持っている馬でもあります。
最近のウイン陣営は、こういう上位馬を追い詰めることの
できる馬を何頭も送り込んでくることができますね。
そういうことからもウインマリリンはだいぶ曲者です。
心配な要素は、デアリングタクトと同様に、オークス以来の
レースになっているという点と、0.1秒差とはいえ、オークスで
つけられたこの差を埋めるほどの成長を遂げたかどうか。
父はスクリーンヒーローですので、その父はグラスワンダー。
シルヴァーホークを経由するロベルト系ですね。
母父がフサイチペガサス(ミスプロ系)ですので、
印象としてはかなりタフな馬という感じ。2,000mは少し短い？
2枠3番 マルターズディオサ
前走は紫苑S(中山G�掘┝�2,000m)で優勝し、
チューリップ賞以来の重賞二勝目をあげました。
もともと阪神JFでは、レシステンシアの２着に入った
馬ですので、実力はそれなりにある馬だと思います。
ただ桜花賞８着、オークス１０着というのが、
気にかかってしまうところですね。
父がキズナですから、ディープインパクトの流れ。
母父がゴーンウェストから続く血統ですので、
感じからすると少し長距離向きな感じなのかなという
印象を受けます。
これもリアアメリカ同様に秋になってから一戦叩いている
という点でデアリングタクトと比較できる馬になり得ますね。
1枠1番 ミヤマザクラ
好きな馬ではあるのですけど、最内枠というのは…
と思うのですけどね。でも意外と内枠の方が
勝っているので、この馬も惑星になり得るのでしょうか。
桜花賞では５着でしたし、オークスは着順としては
７着でしたけど、ウインマリリンらと混じって、
２着争いをしていた馬の１頭でもあるので、
それほど悲観する７着ではない気がします。
父はディープインパクト。母系がゴーンウェストから
続く血統ですので、マルターズディオサとだいぶ近い
配合といえます。そうすると少しやっぱり…
中距離でのスピード能力より、タフさが際立つ感じかな。
デアリングタクトと同じエピファネイア産駒の馬
4枠7版 ムジカ この馬は前走ローズでリアアメリカの
2着に入った馬です。急成長してきている感じもしますし、
ここまであまり大敗してきていないという点で、
デアリングタクトに次ぐ馬ともいえます。
ただ結局重賞未勝利ですしね…。
もう1頭 8枠16番 パラスアテナ こちらは前走
紫苑Ｓでマルターズディオサの２着に入った馬。
母父がスペシャルウィークというところで、
安定の母系という感じがしますし、
このレースか、あるいは将来的に活躍してくれることを
期待したくなる馬ですね。
さあ、とにかく
史上初の快挙が成るかどうか！ ここが一番の注目です。
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