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2020年10月16日07:46

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GMTIPSその3(ふぃあ通2019年12月の「鈴吹太郎のGM講座」まとめ)

FEARが毎月配信しているWEBラジオ「ふぃあ通」(http://www.fear.co.jp/radio/fearradio.htm)に「鈴吹太郎のGM講座」というコーナーがある。
鈴吹社長が講師となり、きくたけ先生やゲストの方を交えてGM講座をするコーナーだ。

今回のゲスト、丹藤先生がFEAR初登場。
そんなわけでお便りもありつつ、丹藤先生特集でした。

丹藤先生「雑談が止まらない時、あるじゃないですか」
きくたけ先生「いるいる(笑)。そのコミュニティの一番偉い人が雑談好きだとしょっちゅう脱線するんだよー(笑)」
丹藤先生「その対策。10分とか『雑談タイム』を決めておく。」
丹藤先生「雑談し始めたときとか、休憩のときとかに『はい、今から10分雑談タイムです』と言う」
丹藤先生「逆にそう言われると10分間も雑談できなくなるんです。結婚式のスピーチとかと一緒で、時間区切られて、1分話してって言われると緊張するじゃないですか」
きくたけ先生「宣言するのが大事だね」
丹藤先生「プリプレイとか、キャラメイクしてるときに雑談タイムを設けておくと、セッション中に話すことがなくなってしまう、というのもあります」
きくたけ先生「それ新しいな」
丹藤先生「わたしは『アサリの塩抜き』と呼んでます(笑)」
社長「なるほどねぇ。でも、俺には通用しない(一同笑)」
きくたけ先生「社長止まらないからねぇ(苦笑)」
丹藤先生「わたしも、社長のときは10分を延長して20分にしたりします。でも、実はそれで話してもらった方が、トータルのセッション時間としては短くなるんです」
きくたけ先生「本当?」
丹藤先生「はい。計ったことあるんで(一同笑)」
きくたけ先生「それはすごい。俺は、雑談長くなってきたら『ごめん。そろそろ再開していいかな?』って言っちゃうなぁ」
丹藤先生「あと、ロールプレイがすごく長い人にも『じゃあ、ここから1分あなたのモノローグの時間です。どうぞ』っていうと1分はもたないことが多い」
きくたけ先生「なんか、それはそれで嬉々として話し出しちゃう人いそうだけどなぁ(笑)」
丹藤先生「行動経済学のお話で、『落書きする人に、じゃあ時給100円あげるので落書きしてください、と言うと時給安すぎって落書きしなくなる』ていうのがあって」
丹藤先生「それのロールプレイ版。シーンプレイヤーの時は必ず1分ロールプレイしてください、と言うとみんなそこまではできなくなる」
社長「そうしちゃうと、ロールプレイ苦手な人がシーンプレイヤーやりたがらなくならない?」
丹藤先生「ロールプレイが多すぎて困るときの対策なので、しなくてもいいときはしません」


丹藤先生「次はシナリオの話。PCとNPCの会話を成立させるためのコツ」
丹藤先生「昭和の大投手の方が、日本で初めて投球の構成術というのを考えたらしいんです」
丹藤先生「このバッターをしとめるためには、まずストレート、次にカーブ、みたいに」
丹藤先生「それをロールプレイでやります。ゴールの台詞を決めて、そのためにはNPCにこう言わせる。そのためにはPCがこう話して、、、と組み立てる」
きくたけ先生「それに誘導するってこと? それを会話でやるの? いうのは簡単だけどさ(苦笑)」
丹藤先生「シーンを終了するための台詞を決めておくんです」
丹藤先生「トーキョーNOVAで、PCを裏切ってNPCが敵になるシーンとかだと、最後の台詞は『この期に及んで問答は不要!』って決めておくんです」
丹藤先生「この台詞を言うと絶対戦闘に入るんです。この台詞を言ったらシーンが終わるんです」
きくたけ先生「まあ、たしかに、そうかぁ」
社長「それは俺、別のテクニックがある」
社長「PLが最後に喋ったら、それでシーンを終わらせる。GMはかぶせない」
社長「PLは、自分の最後に喋りたいんですよ。PLが最後に喋って気持ちよくなったところで『じゃあ、シーン終わりましょう』とか『じゃあ、それで戦闘始めます』みたいな」
社長「なかなか意識しないと難しいんです。GMはきちんと応えるのが誠実だと思っちゃうんで、つい演技で返事をしちゃうんです」
社長「丹藤君は、最後の台詞を決めて終わらせる。俺のは、GMは最後台詞は言わないで終わらせる。両方それぞれテクニックとして成り立つ」
丹藤先生「『問答は不要』って言ったらPLが何返してきてもそこで戦闘は始まりますしね(笑)」


社長「シナリオに会話が書いてあるとき、それを使うテクニックを一つ」
社長「その部分を使うときに『シナリオに書いてある通りに読むね』って宣言する」
社長「本当にその通りになったら『おおー、シナリオ通りになった俺たちすげー』ってなるし、そうじゃないときは『シナリオとは別の話になってきた、面白い』ってなる」
社長「特に丹藤君の書いたシナリオは会話がきちんと書いてあるから、そのまま読むだけでもうまくいく」


そして、お便りを1つ
お便り1「どうしたら楽しくGMをやれますか?」
お便り1「去年からGMをやり始めて、友人たちは拙いマスタリングでも楽しんでくれているが、なかなか自分自身が楽しめない」
きくたけ先生「だいじょうぶ。GMは全部楽しい!(一同笑)」
丹藤先生「まぁ、そうですけど(笑)」
社長「多分、この方すごく真面目で頭が良い人なんです。お便りにはもっと詳しくセッションの様子が書いてあって、それを読んだんです」
社長「この方のセッションは絶対みんな楽しんでると思います。だから、そのままやっていくので何も問題ありません」
きくたけ先生「楽しいと思う瞬間に気づかないんですかね?」
社長「あと、自分が失敗したな、と思ったことをすごく反省しちゃうんだと思います」
社長「まあ、それはそれとしてGMの面白さは2つあります」
社長「1つはPLが『えぇ、そんな風になるの?!』『そんなことになるんだ!』と驚いた瞬間」
社長「もう1つはPLが、泣いたり笑ったり感動した瞬間」
社長「つまり、PLの気持ちが大きく動いたな、と思うときは自分のやりたいことが伝わったな、と達成感を感じますね」
きくたけ先生「俺もそこが一番ですね」
きくたけ先生「その延長上ではあるんですけど、セッション開始前にダンジョン作ったり罠を考えたりするのが楽しい」
きくたけ先生「それを実際セッションで披露するのも楽しい」
きくたけ先生「予想通りに罠にはまっても面白いし、罠とか見破られても『お前たち、よくわかったな!』って言うとPLたちが喜ぶのも楽しい」
きくたけ先生「PLと話し合いながら、自分の予想が当たったり外れたりするのが楽しいんですよね」
丹藤先生「お二人が色々言ってくれてるので、違うのだと、、、」
丹藤先生「終わった後に、食事に行ったりして色々話すのが楽しいと思いますね」
丹藤先生「感想話してても嬉しいですし、次はこうなる、みたいに話してくれてるってことは次もやりたいと思ってくれたということなので、それは大成功だと思いますね」
きくたけ先生「そうだよね。セッション以外でも、そのゲームについて語る時間があったら、その全てが楽しいと思う」
社長「オンセ主体の人って、結構セッション終わるとさっと退場して終わっちゃったりするんですよね」
社長「オフラインで会うと結構ご飯食べに行ったりするんですけど」
社長「実はうちのゲームの場合、経験点計算を真面目にやると、その感想を語り合う時間ができるようになってます」
社長「良いロールプレイをした、という項目とか、GMが1人1人に、あなたはこうでした、って語り掛けるような意図の仕組みです」
きくたけ先生「半ばGMテクニックでもありますよね」
社長「そうですね。PLさんがやったことを再確認できるので、GMも自分のやったことをふりかえるいい機会になるんじゃないかな、と思います」
社長「経験点ってGMがPLに上げるもの、GMがPLを評価するもの、みたいに思われがちですけど、PLは必ずそれにリアクションしてくれるのでGMの評価とも考えられると思います」
社長「そこをきちんと味わうのがいいのかなと思います」
社長「ぜひとも続けていたら楽しくなると思うので、続けていってください」

社長「次回は、またゲストを連れてきてTRPG感とかTIPSを話したいと思います」



まとめは以上かな。
TIPSだけ抜粋するとこんな感じかしら。

・雑談が多いときは、逆に『今から10分雑談話していいですよ』と宣言する。そうすると10分もたず終わることが多い。
・同様にロールプレイが長すぎて困るときは『今から1分間あなたのロールプレイの時間ですよ』と宣言する。
・シーンを終えるセリフを決めて、そこに誘導する。
・PLが喋ったら、GMはそれにロールプレイは返さずに『じゃあその台詞で、次のシーンにいきますね』と次のシーンに移る。
・『シナリオの通りに読むね』と宣言してからシナリオを読む。

雑談のTIPSは目から鱗でした。
フィロスのコミュニティでは雑談少なくないけど、大体数分で「じゃあ、ゲーム戻るかー」って誰かが言う感じ。
多分雑談を一番好きなフィロスが、一番時間にうるさいGMだからだろうけど(笑)。

あとフィロスもよく「シナリオに書いてある通りに読むからね」って言うなぁ。
フィロスの場合「多少違和感あっても勘弁してね。適当にうまく解釈してね」という言い訳的な意味、ぶっちゃけ的な意味で(苦笑)。
こういう効能もあったのか。これからも積極的に使っていこう(笑)。

あと後半のGMの楽しさってのもとてもいいお話でした。

・PLの感情が動いた時。
・シナリオを考えている時。
・罠にはまったとき、逆にはまらなかった時。
・セッション後に感想を話し合ってる時。

どれも本当に面白い瞬間ですよね。
きくたけ先生も言ってるけど「セッション外で話してるゲームの話も全部楽しい」というのも本当にそう。
次回セッションの予定調整とか、次回セッションのためのキャラメイク相談をLINEとかでしてるのもすごく楽しい。
あえて加えるなら、フィロスの場合、これに「セッションの感想読んでるとき」も楽しい。
楽しかったセッションの記憶を思い出して、反芻して楽しむ感じ。
楽しさ10点のセッションがあったら、一年後とかにその感想を読むと、もう一度その楽しさを追体験できると思う。
なのでフィロスは基本的に全部のセッションに感想書いてます。


次回もゲストをお招きしてTIPSとかお話するのかな?
楽しみですね!
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