★ギーター/2-62
(長谷川訳)・・・快楽の対象を想いつけていると、それらの中に執着が生じてくる。執着によって、欲望が立ち現われ、そして、欲望から怒りが生じてくるのだ。
(田中訳)・・・・感覚の対象を見、また思うことで、人はそれに愛着するようになり、その愛着によって欲望が起こり、欲望から怒りが生じる。
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(長谷川解説)
この詩句では、怒りが何故起こってくるのか、このことを大変明快な表現によって理解させようとしている。人の心が、感覚器官の対象を何度も意識すれば、それらの快楽の中に執着や愛着が生まれてくる。この執着によって、人が意識的に、また無意識的に、いつも自分の欲望を満たしつづけようと望むのである。この情念をカーマ(欲望)という。このような情念が生じた後、人は欲望を充分満たせない時、彼の内に怒りが生まれる。ここで注目すべきことは、人に怒りが訪れる原因は、彼の欲望達成に何らかの障害が起こっているからだといえる。心に何の欲望もおこらなければ、我々には怒りもやってこない。
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