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2020年09月21日09:12

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第7回【ネイキッドウォリアー】ゲームブックリプレイ

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※ここから先はミニゲームブック【ネイキッドウォリアー】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
【ネイキッドウォリアー】のゲームブックリプレイ、はーじまーるよー。
FT新聞の連載では、全6回で最終回を迎えていたはずのリプレイです。
でも唐突に始まりましたよ第7回。

つまり、どういうことだってばよ。
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1つのトゥルーエンドと4つのノーマルエンドがあるという、マルチエンドのこの作品。
6回かけてトゥルーエンドを迎えることができました。

となれば第7回以降、ほかの4つのノーマルエンドを目指す冒険が始まってしまうわけなのです。
目指せ富豪! 目指せ玉の輿! 目指せ出世! 目指せ仇討ち!
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●最近考えていたこと

最近プレイしたゲームブックはマルチエンドを採用したものが多いのです。
1回クリアした作品でも、新展開や隠された要素の発見、違った結末を迎えるなどして、何度でも遊べます。
一粒で何度おいしいのやら。

しかしながら、我々現代人はとても忙しい。
次から次へと面白いコンテンツが登場し、いろいろ楽しみたいと思ったら、ひとつの作品にじっくり取り組んでいる暇がない!

私も世間的には激務と言っても過言ではない仕事をしておりますので、趣味にかけられる時間は限られています。
しかも手持ちのゲームブックすべてをリプレイにしてやるという果てしのない目標を持っていますから、ひとつの作品で足踏みしている場合ではないはずです。

ところで少し前にTwitterにて私、何気なく【ネイキッドウォリアー】とマルチエンドについてつぶやいておりました。

『ゲームブック【ネイキッドウォリアー】は、私がプレイした感覚では、真エンディングが1番簡単なんじゃないかとさえ思える。といっても他のエンディングは経験していないのだけど。この作品、まだまだ遊べる。』

『ゲームブック【ネイキッドウォリアー】。ノーマルエンドの中では、妹の仇討ちは1回やってみたいかな。ラストスパートでアイツが登場してこないのは、途中で倒される可能性があるためと踏んでいる。ところで妹の仇討ちが目的の場合、トライアルに優勝する必要ないよね?』

『ゲームブック【ネイキッドウォリアー】。ノーマルクリアは目的ごとに何を重視するかかな。トライアルに優勝するのはもちろん、玉の輿なら衣装だし、仇討ちなら戦える武器。抜擢されるには実力を示すこと。仇討ちと同じ路線でいけるか? 富と名声は……優勝だけ?(すべて妄想です)』

こんな感じで。
そしてつぶやいていたら、他のエンディングも体験したい! と強く思うようになりました。
前のクリアから時間も空いたことから、新鮮な気持ちでプレイができそうです。
面白い作品っていうのは、何回プレイしても面白いのです。

で、冒頭の、忙しい現代人にドロップキックする話に戻るわけですが。
別に忙しいからって、全作品のリプレイ化が目標だからって、ひとつひとつの作品をBダッシュでプレイして駆け抜けていけばいいかっていうと、決してそういうわけではないんですよ。
やっぱり作品は、ひとつひとつじっくりと堪能し、味わいつくして楽しみたいわけなんです。

真エンドを見たからといって、この作品に決着がついたと思う必要はない。
他の展開を楽しみたければそれはそれで存分に楽しめば良い。大目標にこだわって、作品を楽しむことを忘れる方が間違っている。
やっぱり、やりたい作品をやりたいようにやるのが一番です。

そんな風にメンドくさいことをごちゃごちゃ考えつつ、私は再度、この作品に手を伸ばしたのでした。

本作品の真エンディングは、悪魔アスモデウスを倒し、コンギットを影からひそかに蝕んでいた危機から救うこと。
そして4つのノーマルエンドは、「トライアル」に優勝し、自らの欲望をかなえることです。
その4つとは、「富と名声」「近衛隊へ入隊する」「ミザール公の眼鏡にかない玉の輿に乗る」「妹の仇討ちをする」です。
上記Twitterで軽く考察を入れた感じでは、富と名声エンドが一番簡単そうに思いますので、まずはそこから行ってみましょう。

再プレイするために前提として、これまで全6回にわたる連載で通過したルートをたどれば確実に優勝できることから、ただ優勝をするだけなら、特に過程の描写なくできるということで話を進めます。

さて、では7人目の挑戦者、キャサリンが、富と名声を求め、すべての財産をなげうち、裸一貫で「トライアル」に挑みます!


●アタック07 大富豪を目指せ!

私キャサリンは、財産と名声というわかりやすい目的で、トライアルに参加した。
優勝するだけなら造作もないことだ。私の魂の奥底に刻まれた、6人の挑戦者の記憶が手助けをしてくれる。
ただ、このパターンで優勝する場合、最後まで服を着られないことが唯一の不満ではある。超ハズイ。

さあ、そんなわけで全部すっとばして優勝を決めた私は、優勝の対価として、富と名声を求めた。
私が手にしたのは、カエセル金貨1万枚。
十分な富だ。これまでの人生の蓄財すべてを投げ出しリスクの多い勝負に賭けたものに、見合うだけの対価と言えるだろう。

しかし名声は、というと。
むしろあんなこっぱずかしいゲームに参加したことで、名誉どころか不名誉が与えられそうな勢いだ。
街を歩いて自分が噂に上っているのを目にするたびに、トライアルの優勝という名誉よりかは、服の下を透視でもされているような嫌な視線を感じてしまう。

居づらくなった私は、街を出ることにした。なあに、金ならある。

私はこうして、ほぼプレイすることなく、さっそく最初の目的を達成してしまったのだった。


アタック07 キャサリン カエセル金貨1万枚の富を手に入れる。



●アタック08 妹の仇を討て!

「富と名声」エンドは予想どおり、軽く達成できてしまった。
さあ、次の挑戦だ。
8人目の挑戦者の私はクーデリア。鉄血やアトリエのキャラクターを連想されても責任は持てない。
そしてここからが、ノーマルエンドを目指す本当の挑戦のはじまりとなる。
残る3つの目的は、おそらくこれまでのクリアルートでは達成できない。
最初の装備選択がポイントになると踏んでいる。

まずは、私がノーマルエンドの中でいちばん見たいと思っていた、妹の仇討ちを目的にプレイしよう。
おさらいすると、妹の仇とは、ガンツォのこと。
腕力。タフネス。狡猾。能力的には秀でている評判の悪い冒険者だ。
とある冒険に出た時に、私の妹を見捨てた疑いがあり、彼の悪評とも照らして、仇認定した。

このトライアルに参加しているガンツォを、トライアルのどさくさでヌッコロするのが今回の目的となる。
別に優勝しなくてもよいのだが……。仇討ちをしたうえで人並みの生活を営むためには、一応優勝も狙っておこうか。

トライアルスタート!
最初にガンツォの姿を見かけたときには、何もしかけない。
ここではない。その後にチャンスは必ず訪れるから、そのときに賭けるのだ。

そして装備選択の間に入った。

選択できる装備は3種。

・丈夫そうな板金鎧、片刃の剣、革の靴
・なめし革の鎧、弓、5本の矢、サンダル
・麻のローブ、短剣、革の靴

いちばん下は、真エンディングのときに選択していたものだ。
たしかに、聖者の血を浴びた短剣も、私にかかれば強力な武器と化す。
しかし今回は目的が違うため、もっと普通に使える武器を考えよう。

ならば、もっとも使い勝手の良さそうな剣が良い。
板金鎧はあまりに重いため役立つとは思えないが、革の靴ならこれまでと同じだからな。
そうか。私が、「重い板金鎧は着ない」という選択をすればいいのかもしれない。

私は、私がきちんとそう考えられることを期待して、いちばん上の選択肢を選んだ。

するとそこでは、何を装備し、何を置いていくか選べるようになっていた!
さすが私! 装備の種類を選んだってだけで何も考えずに全部身に着けてしまうような無思慮な私でなかったことに感謝!
何を大喜びしているかって?
ゲームブックでは選択の結果、私が取る行動が、私の思惑と乖離してしまうことがよくあるから、油断がならないのよ。

私は革の靴をはき、剣を持つと、走り出した。
裏通りをこそこそを走り抜け、チェックポイントの公の庭園、略して公園を目指す。
その一本道は罠の道だ。私は隠れてしばらく様子を見る。私の後に追走してくるのが誰なのか、知っているためだ。

そう。ガンツォだ。妹の仇。
丸裸に青のブーツという珍妙ないでたちに、黒光りする鋲つきの棍棒を持っている。
あーもー。持ってる武器は完全に男性器のメタファーだよね。ガンツォの下品さがよく表現されてるわー。

罠の一本道に対する警戒はどうか知らないが、少なくとも今の全力疾走、不意打ちに対する警戒心は弱まっているに違いない。
ここで奇襲をしかける! おそらく唯一無二のチャンス!

ここで武器に何を選んだのかの選択肢が出る。

・弓矢
・剣、斧、ダガー
・鈍器、素手

剣とダガーが同じカテゴリーだった。
私があれほど思案した武器選択って一体……!

まあとにかく剣をふるう。浅かった!
ガンツォの反撃がくる。やばい。装備がない。

私はガンツォの攻撃を腹部に食らい、悶絶リタイアした。
致命傷ではないかもしれないが、まともな治療を受ける財産はすべて投げうってしまったのだ。どのみち人生もリタイアするしかないことだろう。

アタック08 クーデリア ガンツォに返り討ちにされる。


次回、武器選択を考え直す。弓矢で不意打ちとかどうだ?


■登場人物
キャサリン 7人目の挑戦者。富と名声を求め、富を得るが名声を失う。
クーデリア 8人目の挑戦者。妹の仇を狙うが、返り討ちにあう。
ガンツォ 主人公に妹の仇認定されたゴロツキ。



ゲームブックリプレイ【ネイキッドウォリアー】目次
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