久しぶりに生オペラ!
新国立劇場で二期会の公演でベートーベンの「フィデリオ」の二日目の公演に行って来ました。
劇場に行ってオペラを生で見るのは半年以上ぶりです。
劇場に着くと、まず、自分の座席と住所氏名を書かされます。
早めに着いたので、サンドイッチとシャンパンでも、と思ったのが浅はかでした。コロナ渦での公演、飲食関連は一部ミネラルウォーター以外は一切ありませんでした。
トイレも座席も隣は空けるという徹底ぶりです。
今日は4列目なんですが、飛沫が飛ぶのを防ぐためか3列目までは客を入れていませんでした。
オケピが様子がおかしいのですが、よく見ると客席との間にある塀?が取り払われていました。これもコロナ対策なんでしょうが、何の効果を狙っていたのでしょうか。
舞台には紗幕が使われていて、基本、僕は紗幕が入った舞台は大っ嫌いなんですが、もしかしたら実はこれ、飛沫対策なのかも。それだったら、なかなか賢い。
いよいよ、と思ったら、聞き慣れた序曲の代わりに、しばしば2幕2場の前に演奏される「レオノーレ序曲3番」が演奏されてびっくり。
あれ、今日のオペラ、「フィデリオ」じゃなくて「レオノーレ」なの?と一瞬思いましたが、その後は普通によく知っているフィデリオでした。
歌手については、主役二人、レオノーレ役の木下美穂子とフロレスタン役の小原啓楼は個人的にはとても楽しめました。
大問題だったのは深作健太の演出。「1945年から2020年まで、戦後75年間の時代の流れを重ね合わせて描」いたそうですが、そうなるとフロレスタンって75年も投獄されていたの?レオノーレも75年もかかって夫を救出したの?みたいな阿呆な突っ込みはしないとしても、う〜ん。
オペラが始まる前、紗幕に ARBEIT MACHT FREI
?と大きくあります。
ARBEIT MACHT FREIは僕はDachauの強制収容所に行った時に、実物を見ましたが、紗幕に書いてある説明を読むと1幕1場はアウシュビッツなの?
でも2場になると1961年。(僕が生まれた年です。)東ドイツのStasiが抑圧してる。あれ、でもアウシュビッツってポーランドで東ドイツじゃないんだけど…
いずれにしても社会主義国なんで、囚人を一時外に出す言い訳としてロッコがピツァロに言うのが「王の命名日だから」なんて支離滅裂。
2幕だと今度はイスラエルとパレスチナを隔てる壁が出てきて、もう場所なんて、関係ない。それからだんだん時代が下がって、ケネディやパパ・ブッシュや911が出てきて、最後のハッピーエンドででかでか2020と出てきて、違和感も最高に。
深作にとって2020年って抑圧から解放された幸福な年なの?
オペラの後に深作健太が「アフタートーク」をするとのことでしたが、言い訳?を聞く気にもならず、近くにあるウイグル料理店タリムに行って、久しぶりにケバブやラグメンを食べてきました。
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