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2020年08月31日05:37

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東京荒野21号を読む。

はい。
ついに手に取りましたウワサの「東京荒野」。斜め読み!

”世紀のとんちシンガー”の異名を取る敬々さんの「空谷さんという人」。ノンフィクションなのかなぁ。一瞬の出会いを切り取る。
紙芝居の飯田華子さんの「コンドームを着けてセックスする小説」。看板に偽りなしの掌編小説。ぼく、華ちゃんの世界観がえらい好きで。ぼくの初体験も17歳のころだったなぁ、と小説の登場人物と自分を重ね合わせました。
原作・山野井譲、漫画・はっとりあつしの「ファーストキスまであと3歩」。思春期のリビドーが伝わってきた。青春そんなもんだ。
どいちゃんの「さよならちゅうせい」。これはリリックかな? 「夜の町に人がいなくなって 半狂乱になる静けさ」と冒頭からパンチライン。食らいました。
泉由良さんの「紫色に光る店」。京都にあった「汚点紫」というギャラリーカフェ・バーにまつわる思い出。無性に切ない。
馬野ミキくん「夢とオナニー」。いろんな意味でセルフ・ポートレート。BAND活動、応援してます!
千絵ノムラさんの「躑躅」。これ、最高!躑躅(つつじ)という字が髑髏(どくろ)に見えるという切り口がいい。3匹飼ってた金魚にイエス・ブッダ・ムハンマドという名前を付けて、イエスが死に、ブッダが死に、冬眠を終えたムハンマドがカラスに食べられ、贖罪を連想するくだりなど大好き。
宮崎季宇産の「I grind for my core」。これは紙面レイヴだ。チル・アウト!
高木弥生さんの「うつむいて」。詩作品。繊細で、ナイーブだ。
あさとよしやさんの「クリーピーズ」。詩作品。田中さんのいる日常。日常って、悲しいね。
井上チエさんの「無題」。4つの詩篇。名づけに関するフェティッシュ。「イマジナリーフレンド」という言葉が斬新。
松永明金さんの「潤いって、みんな欲しがってんだよ」。厄日純鬼が主人公。「ウエット感満載の潤いスタイル次世代型パンティライナー/その名も『omorasu』」をプレゼンする。お漏らすって(笑)。面白かった。
二宮友和さんの「忘れられざる石」。ショッカーとナチスの類似点を独自に考察。
森下くるみさんの「ちったい、にゅうにゅう」。「新型コロナウィルス感染症」にやられながら一周する「令和」の世相を斬る。
無善菩薩法師の「緊急事態宣言中」。言わずと知れた高円寺のアートバア無力無善寺のマスター。店に貼られた張り紙や輪廻転生ネコの写真とキャプション。
三上寛さんの「蟻のハ 第二十回」。沖縄の白い浜辺の菜の花、それにジュゴン。叙情性の高い現代詩だ。

「東京荒野」はジャンクなJ文学だ。その荒野に君も遊ばないか。最新刊22号の発行予定日は本日8月31日。ジャンク日和だ。

以上、過渡期ナイトPD事業部・死紺亭柳竹でしたー!
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