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2020年08月22日17:38

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中国人民解放軍、大卒入隊者の割合が90%に その背景とは

 下記は、2020/08/22 付の NEWS ポストセブン の記事です。

                記

 中国では今年、新型コロナウイルスの感染拡大で、例年に比べて求人数が少なくなっていることから、今年の大学卒業者の間で中国人民解放軍への入隊熱が高まっている。今年の大卒者数は874万人だが、そのうち約150万人がインターネットを通して入隊の申し込みを済ませて、試験を受けることになっているという。

 この背景には、中国人民解放軍は絶対に潰れない安定した職場であり、3年間、我慢すれば、除隊後、優先的に国有企業への転職が斡旋されるとの優遇措置があるためだ。しかし、中国では昔から「良い鉄は釘にはならない。優秀な人間は兵士にはならない」という言葉があり、「大卒者の入隊者が多くなったのは、中国の大卒者の質が悪くなったからだ」との声も出ている。

 中国国防省は今年、大卒者向けの入隊プロモーションビデオを作成し、中国教育省(同文科省)を通じて、各大学でビデオの視聴会を開くよう要請。さらに、これまで年1回だった入隊の申し込みを上半期と下半期の2回に増やして入隊試験を行うことに改めた。

 これが功を奏したのか、大卒者の入隊申し込み数が多くなっており、今年は200万人の大台に乗る可能性も出てきているという。

 軍機関紙『解放軍報』によると、上海では近年、全国の大卒者の入隊者数が全国で1位となり、2006年の大卒者は入隊者全体の17%だったものが2018年には全体の90%と急増した。これは全国的な傾向で、とくに2009年に中国政府が大卒者の入隊キャンペーンを本格化させた後、その割合は上昇しているという。

 中国では2000年ごろまで中国軍に入隊するのは地方出身者が多く、学歴も中学卒と高校卒がほとんどだったが、大学進学率が高くなって以降、地方出身者の軍隊志望者数は激減しているのが現状だ。

 このため、国防省も入隊者志願者として大卒者を重視するようになり、入隊基準を順次緩和。 2014年には最低身長を162センチから160センチにするなどしたという。

 さらに、最低3年間の軍隊経験を積めば、除隊後、地元の機関のポストに応募する際に試験の点数を加点するほか、除隊後2年間で最大24万元(約360万円)の経済支援を受けることができる特典を付与する地方軍区の部隊もあるという。このほか、除隊者の割合が全従業員数全体の15%にするとの内規を設けている国有企業もあり、軍経験者が優遇されることも、大卒者の入隊者増加につながっている。

 しかし、ネット上では「軍に入ったあと、厳しい訓練についていけずに、すぐに除隊する者も後を絶たないのが現状。やはり『優秀な人間は兵士にならない』という昔からの言葉は無視できない」などとの書き込みがみられている。

 http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e4%ba%ba%e6%b0%91%e8%a7%a3%e6%94%be%e8%bb%8d-%e5%a4%a7%e5%8d%92%e5%85%a5%e9%9a%8a%e8%80%85%e3%81%ae%e5%89%b2%e5%90%88%e3%81%8c90-%e3%81%ab-%e3%81%9d%e3%81%ae%e8%83%8c%e6%99%af%e3%81%a8%e3%81%af/ar-BB18f45H
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