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2020年08月15日14:07

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「ポストは求めない。一兵卒として政権交代を実現させる」。それがいつの間にか幹事長や代表を歴任して権勢を振るい、民主党の金庫も手中に収めていた。

 下記は、2020.8.15 付の 産経抄 です。

                記

 終戦の日を前に、またもやこの言葉を聞くとは思わなかった。「一兵卒の立場だが、期待に沿うよう努力する」。国民民主党の小沢一郎衆院議員は13日、立憲民主党の枝野幸男代表と会談し、両党の「合流新党」への協力を要請されてこう述べた。一兵卒とは、最下級の兵士という意味である。

 ▼振り返れば小沢氏は旧自由党の党首だった平成15年に、民主党と合流する際も語っていた。「ポストは求めない。一兵卒として政権交代を実現させる」。それがいつの間にか幹事長や代表を歴任して権勢を振るい、民主党の金庫も手中に収めていた。

 ▼22年の民主党代表選で、当時の菅直人首相と一騎打ちを演じ、敗れたときにも訴えている。「一兵卒として民主党政権を成功させるため頑張る」。そのはずが、小沢グループは菅執行部に反旗を翻し、民主党政権崩壊の要因をつくった。

 ▼24年に代表として率いた「国民の生活が第一」が、嘉田由紀子滋賀県知事(当時)が代表となり設立した「日本未来の党」に参加した際も強調していた。「一兵卒になり、党員の一人として衆院選に臨む」。ところが、やがてたもとを分かち嘉田氏を離党に追いやる。

 ▼そういえば小沢氏は22年の菅内閣発足に当たり、枝野氏に民主党幹事長を引き継ぐときにも「頑張ってくれ。私は一兵卒として微力を尽くしたい」と言っていた。米作家、マーク・トウェインの名文句が思い浮かぶ。「歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む」。

 ▼政治家が言う一兵卒とは、いったい何なのだろうか。どうであれ、愛する家族や恋人を守るために戦い、海では水漬(みづ)く屍(かばね)となり、山では草生(くさむ)す屍となった英霊に思いをはせるこの時期に、軽々に口にしてほしくないセリフではある。

 https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20200815/0001.html
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