相模原障害者施設大量殺傷事件から思うこと

この事件の犯人は障害者は生産性がないと言っていたそうだ。
だから、そんな障害者の面倒をみる施設や介護士もまた生産性がないとも言っていたらしい。

そもそも生産性とはなんだろう。

一言で言うなら利益を産むことではないだろうか？

では利益とはなんだろう。

多くの人たちが利益と聞いて思い浮かべるのは金銭的、あるいは物質的利益ではなかろうか。

おそらくそれは、長い間の企業主導の経済活動によって人々に植え付けられた考え方であろう。

企業とは、言うまでもなく利潤追求を目的とした組織である。
企業が金銭的、物質的利益を追求するのは当たり前とも言える。

しかしながら忘れてはならない。

私たち人間が幸せを感じるのは精神的に満たされたときであることを。

それは、強い者も弱い者も助け合ってこそ得られる利益であることを。

以前にもどこかに書いたが、アメリカ辺りの富豪は必ずと言っていいほど慈善事業に寄付を行っているものである。

それは、自分だけ富んでいても真の幸せを感じることはできないことを知っているからだ。

世の中の人たちはもっとそのことを考えるべきなのだ。

企業の中で金銭的、物質的利益を追求していたとしても、最終目的はみんなと一緒に幸せになることだということを忘れてはならないのだ。