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2020年07月28日19:40

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ガリバー旅行記

「ガリバー旅行記」(1726年出版)読了。ガリバーは、小人の国、巨人の国、天空の国、学者の国、不死の国、日本国、馬が統治し人間が奴隷の国と旅し、人間を様々な角度から観察、風刺。とても面白かった!

『ガリヴァー旅行記 解説より抜粋』
「イギリスの作家ジョナサン・スウィフトが実際に経験した政治的な失望と、積年の憤懣が旅行記の形を借りてぶちまけられる風刺小説。
宮崎駿の『天空の城ラピュタ』のモチーフになった空飛ぶ島が登場したり、Yahoo!の名前の由来であるヤフーという野蛮な種族(=人間)も登場する。
ガリバーは日本にも立ち寄っていて、長崎でオランダ人と偽り「踏み絵」を免れている。
人間以外の生き物が人間を見たらどう思うかという発想が気持ちいい、人間をボロクソにこき下ろす。
「心身ともに病んで腐った、いかにも醜悪な図体のくせに、いっぱしの人物を気どって傲慢にかまえているやつを見ると、たちまち怒りが沸点に達してしまう。よくもまあ、こんなにもみにくい動物にふさわしく、こんなにも邪悪な精神が宿ったものだ。」
最後にガリバーは『旅行記』を書いて出版した目的を語る。
「さて、親愛なる読者よ、わたしの十六年七ヵ月あまりにわたる旅の忠実な記録をここにお届けしよう。文章を飾るより、まず真実のみを語ることに重点を置いたつもりだ。ほかの旅行家たちのように、とうてい本当とは思えない不思議な話ばかりを並べれば、読者を驚かせることもできただろう。だが、わたしはありのままの事実を飾らずに記録する道を選んだ。読者を楽しませることではなく、真実を伝えることが主たる目的だったからだ。徹底的に事実のみを語ることだけを考え、その原則をけっして踏みはずすことのないよう、自らを律してきたつもりだ。」
普段は見えない「人間」の醜さを文字どおり拡大・縮小してあばき出すこと、視点を変えれば「真実」すらも変わってしまうことをガリバーは身をもって語る。
出版当時はかなりの反響があっただろう、いま読んでも変わらない刺激がある。
『ガリバー旅行記』はこども向けのファンタジーではなく、おとなのためのするどい風刺小説だった。」
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